『小さなお話し』 その71……………『時間は勝手に進む』

やましん(テンパー)

『時間は勝手に進む』

 

《これは、フィクションである。現実とは、いっさい、関係ありません。》



       ⏰


 みなさん、こんにちはあ。


 おひさしぶりです。


 ぼくは、『呪いの時計さん』です。


 やましんさんのおうちに居座っています。


 ぼくは、いま、やましんさんへの、呪いを、さらに、つのらせています。


 だって、僕が主演のお話を、《第1部》で勝手にうち切ったうえ、あとは、知らぬ存ぜぬの姿勢で、理由もはっきりとしないまま、ごり押ししている。

 

 これでは、まるで、どっかの国の、三密政治みたいだ! (秘密、内密、密約)


 おまけに、最近は、ゴキ大将とか、はろさぶろとかが、主役を奪ってくれている。


 そこで、ぼくは、思い切った呪いを開始したのです。


 ぼくは、おうちのなかとかの、ごく限られた『空間から』ならば、時空を自由に操る能力を、未来の幽霊さんからいただいたお話は、やましんさんが書いてくれています。


 それを、ついに、使うことにしました。


 やましんさんのおうちの、各部屋ごとに、ランダムに違う時空を適用します。


 その部屋からは、正しい出口から出ないと、もとの時空には帰れません。


 その、正しい出口は、時間と共に、これまた、ランダムに変化します。


 たとえば、通常のドアから入ったおトイレは、5年前につながって居たりします。


 ふたたび、同じドアから出たら、そこは、もう、5年前の世界なのです。


 元に戻るには、たとえば、ドアの上の壁から、出なければならなかったりします。


 へたしたら、当分元には戻れないかも。


 5年前は、やましんさんは、職場で部下や上司から、かくれいじめ、されてた時代のはず。


 ひひひひひひひひ。


 まあ、いくらか、いじめたら、元に返したげましょう。


 うんうん。


             ⏰



 ほらほら、真夜中で、お薬飲んでふらふらのやましんさんがお手洗いに来ましたよ。


 よしよし。


 では、『5年後』の、見るも無残な時代に飛ばしまてあげましょう。


 きと、じり貧状態なはず。


 うかつに過去にやると、持ってる情報にもとづき、下手に改ざんされたら困るので。



  ************   ************



 まったく、夜中にお手洗いに行くと、疲れます。


 やれやれ、えす。


 あったかいおふとんに帰って、早くまた寝よ。


 と言っても、ねっられないんですよねぇ、これが。


 困ったもんだ。


 よっこらしょと。



   ぎ~~~~~。じゃわ~~~~~~~~~!



 あや、なんか、えらく、廊下が奇麗みたいな。


 階段あがります。


 ぴかぴかだ。おかしい。


 あらららら、なぜか、びーちゃんのスリッパがある。


 むむむむ、いつ来たのかな。


 あらま、寝てる。


 正月以来だなあ。


 あらあ、これは、夢かな、あの、続きかしらね。


 でも、あらららら、おふとんが、ひとつしかないよ。


 ふっしぎ~~~~~?


 ぶわ?


 まてまて、いや・・・やりなおそう。


 おかしい。


 よいしょ。


 まず、階段落りて・・・・


 お手洗い行って・・・・・・


 あらら。仏壇に、電気が入って、ぎやややや、あれは!


 なんか、やましんの写真があるような?


 え?


 むむむむむ、これは、??? ははあ・・・・・・・・・


 よめた。あいつの仕業か。


 そうきたかあ。


 じゃあ、ふふふひひひ。


 きさま、ぶっこわそうかな。


 ま、でも、かわいそうだよなあ。


 こいつも、苦労したらしいし。


 しばらく以上、続きが書けなくて、ほったらかしたのは、まあ、事実だし。


 でも、なんか、これは、ショックだしなあ。


 やはり、見たところだけだけど、あまりもう、もたないかあ。


 それにしても、いまは、いつなのか・・・・


 総理大臣は、あそこの国の大統領は、だれかな?


 調べようか。たぶん、直ぐに判るぞ。


 いや、やめようか。


 いそ、向かいの川に、こいつと、みちずれで、いきますか。


 じぇい!


 そうしようか。


 ううううう。涙が出て来ました。

 

 おいおい、きみが、わるさ、してるんだろ?


 わかってるさ。作者だもの。


 いや、まてまて、そうか、


 ならば、このさい、過去を治せばいいのか。


 思いっきり、直してやろうか。


 こいつの弱点は、まずは電池なのだ。


 はずせば、いずれ、おわり。


 あと、この振動素子をぶつぎりにしてやろうかな。


 いや、もっと、手荒く。・・・・・・・・・💣



 おわりだ。永遠に。


 ふふふふふふふふふふ



 おぎょわ~~~~~~~~~~~~!!!!


 いたずら時計さん、覚悟!


 ぐわっし!!


 それとも、ちゃんと、元に、もどすかい?


 やっぱ、ばらばらになって、冷たい川に、流されるかな?


 うん? かわいそうだけど。どうする?




      ******* ⏰ ******

 


 あ、まずい。


 やめた、これ、やめます。


 この未来、やめます。


 ごめんなさい。


 ぼくの命が、ここで終わることになる。


 そりゃあ、いやだ。


 元に戻します。


 それに、かあいそうだなんて、言ってくれたし。


 ぐすん。


 お互い、さみしいもの同士だものな。


 この未来、やめました。


 はい、全部、消去。


 《撤回いたします。》


 勇気は要るけど、時には良いことばだな。



    **********  ⌚  **********



 あららららら、きったない廊下。

 

 ほこりの山が出来てる。


 あしたは、すこし、おそうじしなきゃな。


 びーちゃん、今夜は来ないな。


 やっぱ、前の川に、入ろっかなあ・・・・。



  ********** ⏰ **********




 『こいつ~~~~~~。いじいじと、はらたつなあ、もう。しっかりしろよなあ! 呪いがい、というものがないやつだ。こっちが、川に飛び込みたくなる!ちゃんと、第2部を、書いてください。覚悟決めなさい。もう。』(少し宣伝です。)




   ***************   おしまい  ⏰ 


     

 

 









 





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『小さなお話し』 その71……………『時間は勝手に進む』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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