――六幕 デイ・アフター・デイ・グロウ・グローリー


 その日は部員達みんなで、東京サイドにある見晴らし公園に観測に出た。全員で芝生の上に寝転がり、満天の夜空を望んでいた。


 右隣にはみのりが居て、その隣には雨梨先輩、次にゲイザー。左隣にはタマちゃん、その隣にはジャッカス。


 本当はどちらか隣には、先輩が居て欲しかったのだけど。オレの隣がいいと、妹二人が駄々をこねたから仕方なかった。


 他の部員はみんな空を眺めていたけど、オレだけは街の明かりに目をやった。


 ばらついた雑音があふれ出すような、こんな街だけど、何処かにはきっと幸せが舞い降りていて。少しづつ見つけて、分け合って。そんな風に毎日を生きているのだろう。


 ふと、左手と右手に何かの感触を覚える。その正体は、みのりの左手とタマちゃんの右手だった。


 星も涙を流しているんだよ、とみのりが言った。


 それが流れ星になって、とタマちゃんが言った。


 泣きたいときには泣けばいいの、と二人は同時に言った。


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