第五話 海底都市ダラス

金髪の女性「こんにちはシャウル。私の名はマユイル。今ここは海底都市ダラスの中です。この場所であなたのことを待っています」

シャウル「あなたは私たちの仲間ですか?」

マユイル「はい。私はあなた方の仲間です。詳しくは話せませんが私の魔法の鏡によってあなた方の動きは大体見ていました。一刻も早く海底都市ダラスに来てもらいたいのです。」

シャウルが質問をしようとすると夢は消え、シャウルは目を覚ました。

ソルゴーの中からは外の景色が見えず日光も当たらないので、時刻をミルオースに聞きに行こうとしたが、図書室に時計があり、時刻は朝の四時でかなりの早朝だった。シャウルは図書室を出て、操作室の扉を開けた。操作室の中には小さなソファーとキッチンがあり、右奥には馬を操るためのたくさんの器具が壁に取り付けられており、器具の前には椅子が置いてあり、ミルオースはその椅子に座っていなかった。ミルオースがいないので帰ろうとするとミルオースが操作室に入ってきた。

ミルオース「おはようございますシャウル、随分と早起きですね。私に何か?」

シャウル「海底都市ダラスへは後何日くらいで着きますか?」

ミルオース「海底都市ダラスへは私の見立てでは後二日はかかります。」

シャウル「分かりました。ありがとうございます。」

シャウルが図書室へ向かうとモーシーが邪神ファボールについての書物を読んでいた。

モーシー「おおシャウルおはよう」

シャウル「おはようございますモーシー。そこにおいてある書物の一つはもう読み終わりましたがモーシーさんはどこまで読み終わりましたか?」

モーシー「私は今読んでいるので最後だが。」

シャウル「二人で本に書いてあることについて議論しませんか?ミルオースに聞いたところ海底都市ダラスへは後二日かかるそうです。後二日もこんなところで過ごしていても退屈なだけです。」

モーシー「私もそう思っていたところだ。であればシャウルもさっさとそこにある書物を全て読め。それまで待とう。」

シャウルはすぐに書物を手に取り、五時間で全て読み終え、後の時間はモーシーと議論していた。


二日後の深夜


モーシー「起きるのだシャウル海底都市ダラスに着いた。」

シャウルは目を覚ました

シャウル「分かりました」

シャウル一行がソルゴーを降りると暗い夜の荒野のようなところに出た。

モーシー「ここが海底都市ダラスか。何も見えんな。」

シャウルはナドーリアからもらった食料袋と神器だけを持ち、ユニユルを巨大化させてまたがった。

モーシーが呪文を唱えた。

モーシー「エトール (照らせ) 」

そう唱えると超巨大な発行球が現れ上空に上がり、太陽のようにダラス全体を照らした

シャウル「何をやっているんです。こちらの存在と居場所をさらすようなものです。」

モーシー「安心しろシャウル。ダラス全体を照らせばどこにいるかもわからん。 パスジルは何処かに目印を残しているはずだ。さっそく探すぞ」

そう言ってモーシーは周辺の家から順に探して行った。ダラスはもはや家が原型を止めていないほどの廃墟とかしていた。中央には城か神殿かよくわからない大きな建物が目立っている。それ以外はただの壊れた家の並ぶ廃墟だ。

途端にシャウルの右斜め前から夢の女性と同じ声が聞こえてきた。

「こっちですシャウル。」

そちらの方向を見ると青く光る石が置かれていた。

シャウル「モーシーさんあれを見てください。」

モーシー「おお、よく見つけたぞシャウル。あれは私がパスジルに持たせた目印だ。」


シャウルとモーシーは目印の方向へ歩いて行った。

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