第10話「お買い物、そして」
更新遅くなりました。別にエタったりはしないつもりです!単に忙しかっただけですよ?
本当ですよ?
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「じゃあ、どの店から回ろっか?」
クリスが私とレナに聞いてくる。
冒険を終え、風呂に入り朝食を取った私達は、一度それぞれの宿や拠点に戻り、普段着に着替え、冒険の道具や武器などを置いてきて、改めて集合していた。
「そうだな......。レナはパジャマとプリーストの服しか持っていないと言うし、まずはレナの服選びにするのはどうだ?」
最初は冗談かと思っていたレナの発言だったが、一度荷物を置いて着替えてくるということで再集合したのにも関わらずプリーストの格好のままというレナの姿を見て、本当にパジャマとプリーストの服しか持っていないということがわかった。
これは最優先で解決すべきだろう。冒険者とはいえ年頃の女の子が2種類しか服を持っていないとなると、本人が良くても周りがほっとかないだろう。
「わ、私はそれでも構わないのですが......。私なんかよりお二人のお買い物を優先した方が......」
「そ、そんなことないよ!あたし達の買い物なんかよりもまずはレナの服を選ぶ方が今は重要だよ!ね、そうだよねダクネス?」
「ああ、全くその通りだクリス。まずはレナの服から見に行こう!」
どうやらレナは以前いた国でもおしゃれには疎かったらしい。プリーストとして教会で働いていて、あんまり服装にこだわったことがなかったらしいのだ。
正直言うと、私もそこまで詳しくはなかった。なので、街中を歩きながら私達と同年代ぐらいの女子の服装を観察していた。
ふわりとしたロングスカートとフリルのついた服を着ている明らかにお嬢様や大商人の娘のような者ーーー。
ああいった格好は私は苦手だな。
あれは、魔法使いだろうか?マントを羽織り、ファスナーの付いた上着の腹部にはポケットが付いている。短パンと長めの靴下を履いている。
なるほど、あのような格好もあるのだな。
また魔法使いか。今度は一目で魔法使いとわかるな。黒いローブに黒い三角の帽子、手にはワンドを持っている。ん?あの少女は目を怪我でもしているのか?眼帯をしているな。んん?右足には包帯を巻いている。歴戦の魔法使いなのだろうか。そうだとしたら大変だな。あのような幼い少女が。
む?!なぜか私を睨み付けてきたぞ!?
何か言いたそうにしているが......。
あ、去っていったな。なんだったのだろうか。
しかし、あんまり参考にならないな。ここは無難に普通の服を選ぶべきなのだろうか。
私が店を回っている間、色々と思考を巡らせていたが、
「ダクネスさん!私はもう買う服を決めたので代金を払いに行ってきますね!」
レナはもう決め終わっていた。
「ああ!......いやちょっと待てレナ。その代金は私が払おう」
「えええ!?そんな結構ですよ!ダクネスさんに悪いですし......」
「いや、元々買い物に誘ったのは私なのだから当然だ!それに今回のクエストのMVPはレナだ、私が払わせてくれ。あと、この街に来たばかりだからあんまりお金も持ってないのだろう?」
「うう、そ、そこまで言うのならお言葉に甘えさせて頂きます......。あ、ありがとうございます」
「よっ!ダクネス太っ腹!」
クリスが茶化しながらこっちに向かってくる。そして私の耳元でーーーー
「流石ララティーナお嬢様は違いますね〜〜」
ニヤニヤしながらそんなことを言ってきた。
「ら、ララティーナ言うなぁぁ!!」
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レナの服選びを終え、次はクリスの欲しいものをのある鍛冶屋に行き、魔法の掛けられたマジックダガーを購入した。
これで、一層冒険が捗るってもんだよ!
と嬉しそうに新しく購入したダガーを目を輝かせながら眺めていた。
ちなみに私は
なので私は特に何も買うものがなかったので、レナとクリスと屋台で買った串焼きを食べながらぶらりと歩いていた。
「今日は楽しかったです!お二人ともありがとうございました!」
「ああ、私も楽しかったぞ。今日はレナの欲しいものを買えて良かった」
「あたしもとっても楽しかったよ!(今日は初めてのことが多くて、いつもの生活じゃ出来ないことばかりで楽しかった!アクア先輩も天界に籠ってばかりいないで、たまには地上に降りてくればいいのに......)」
「む、そういえばお宝の精算は夕方頃になると言っていたな」
「そうですね、もうすぐ日も暮れそうですし、そろそろではないでしょうか?」
「なら、報酬の受け取りと夕食も兼ねてギルドで夕食を食べるってのはどうだい?」
「「賛成!!」」
こうして、今日一日を満喫した私達はお宝の精算された報酬の受け取りと夕食を食べるために向かったのであった。
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「今回のお宝の買い取り価格はこちらになります。しかし、こんな質の良いお宝がこんなにもあるなんて、もしかするとあのダンジョンはかなりの大物が作ったのかもしれませんね」
受付のルナさんがそんなことを言ってくるが私達は全く頭に入ってこなかった。なぜなら、
「ぜ、ゼロがいち、に、さん、よん............は、はち......」
「「「..................」」」
「「「い、一億エリス!?」」」
「はい、それが今回のお宝の買い取り価格になります!」
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