ショートショート
蘭
愛してると言って
ピンポーン
インターホンが真夜中に鳴った。こんな時間に誰だろうと覗き穴を確認し、扉をひらく。途端、俯き立ち尽くしていた恋人が顔を上げる。泣き腫らした後なのだろうか、目尻と鼻が赤い。
「 」
チュンチュッチチチ
小鳥のさえずりで目が覚めた。ソファから身体を起こし、落ちてくる瞼をどうにか押し上げつつ、床に目をやる。無造作に置かれたブランケット、これは昨晩彼に貸した物だ。
部屋には僕ただ一人。もう、彼が訪ねて来ることはないのだろうな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます