現れし神話

 アストは思い巡らせる。

 スキルをある程度使えないと今から戦う相手はアリシアにとって、更に過酷な相手となる。

 そもそも、人間が勝てるはずがないのだ。

 多分、これを聞いた何人かは誤解するだろう。

「最後まで諦めなければ、希望はある」だとか「希望を信じる力があれば、勝てる」だとか「人の平和の願う意志の力で奇跡を起こす」だとか厨二臭い事を言うだろうが、この問題はそんな次元の話ではない。

 わたしから言わせれば論外だ。


 逆に質問するが火を消したいのに火炎放射器で攻撃する人間がいるだろうか?普通は消火剤を持ってくるだろう?それが愚行なのは分かるはずだ。

 なんで、そんな事をわたしがわざわざ、言っているのか?

 それはさっき厨二臭い事を言った奴らが同じ事をしていると言っているからだ。


 つまり、オーディン達への攻撃は全て火災が起きている家に火炎放射器持って行った消防隊員と大差ない。

 いくら攻撃しても無意味どころか、逆に煽っているのだ。


 わたしは人間が嫌いだ。

 この程度の理、考えれば理解できるモノを「自分はその理を認めないから敢えて、逆らってみる」と考える。

 それが人間だ。

 ゲームで「理を超える」だの「世界を書き換える」だのが、かっこいいと思っている奴がいるだろう。

 わたしに手があるなら、そいつらの頭をカチ割りたい。


 理とは、既に整備された法律だ。

 人間以上に完璧である者が創った理だ。

 それが気に入らないから逆らうとは、我儘な子供に過ぎない。

 それは何かにつけて不平不満を漏らす強欲な人間がする事だ。

 完璧な者から見れば、その彼らは自分の国の法律に逆らうテロリストと言っていい。

 逆に法律を守れるのが、その者の民と言える。


 よく覚えておけ、認める認めないなどただの感情論に過ぎん。

 物事の正当性はそこにはないんだよ。


 尤も、わたしと同じ事を言っていた科学者いたが、その女ですら感情論に振り回された。

 どれだけ頭が良かろうと物事の本質は理解できるとか限らない。

 結局、最後にモノを言うのは高慢を捨てる為に苦労した人間にしか本質は分からないのだ。

 その為に「酒を飲むな」「常識を押し付けるな」と過去に伝えたが、自分達を正当化して人間はその努力すらしない。


 そのツケを今、わたし達が払いに行くのだ。

 人間とは本当に質が悪い。

 やはり、どう考えてもわたしは人間が嫌いだ。






 ◇◇◇




 それから5分後

 大西洋を横断してオランダのハームレムに到着、天音の連絡を受けてから既に1時間は経過していた。

 ハームレムに到着前に海岸線を見てみたが、酷い有様だった。

 無数のAPの残骸が対岸線上を覆い尽くし無残に裂かれたAPの装甲材であるセルロースナノファイバーが海上に浮遊していた。

 コックピット周りを的確に抉り周りは焦げていた。


 恐らく、レーザー(?)で焼かれたのだろう。

 アストから様々なレクチャーを受けたが正直、不安なところはある。

 寧ろ、不安がないはずがない。

 相手は人間ではない何かだ。

 しかも、獣とは違い知性があり、それが4人もしくは5人がかりで襲ってくるのだ。

 正直、言えばアリシアが勝てる保証などどこにもない。

 相手は1個旅団を葬った化け物だ。

 それに勝てると思うほどアリシアは慢心はしていない。


 そして、程なくして目の前に空に浮かぶ4体の女性型と巨大な男性型が見えた。

 問答などしている暇はない。狙うなら大将首だ。最悪、シンが増援に来るのを時間稼ぎはしたい。

 だが、あまり時間をかけすぎると敵が何をするかも分からないので一気に決めに行く覚悟が必要だ。


 アリシアは戦闘機形態から人型形態に変形し長刀を抜いた。

 幸いと言うべきか4人のワルキューレは地上で逃げ惑う人間をレーザー(?)で焼き払っており、こちらには気づいておらず、オーディンも同様だ。

 目の前の蟻を踏みつけて遊ぶ子供のように夢中になって殺している。

 こちらには完全に気づいていない。

 アリシアは殺気を極力殺しながら一気に迫る。




「アサルト!」




 本来は移動用、離脱用の1日1度しか使えない転移技術だが、この相手に逃げる事など考えている暇はない。

 アリシアは一気にオーディンの背後を取り、刃を首筋に向けて放った。

 だが、オーディンも既にこちらを振り向いた。

 

 

 

 

(気づかれた!)

 

 

 


 一瞬、慌てたがここで躊躇ったらダメだと自分に言い聞かせ、迷わず刀を振り翳す。

 だが、オーディンが振るった槍が目の前まで迫り、アリシアは透かさずネェルアサルトで距離を取った。

 そこでようやく、周囲にいたワルキューレ達の異変に気付き、距離を取ったアリシアに槍を構えレーザー(?)を放とうとした。




「やめい」




 巨人オーディンがワルキューレに一喝してやめるように指示を出す。

 その声は空間を震わせ、アリシアの心を揺らした。

 これはあの獣の威圧よりも遥かに凄まじくあの獣と戦っていなかったら正気ではいられないかもしれない。

 オーディンは自分の首筋に手を当てて何かを確かめていた。

 よく見ると首筋に微かに斬撃の後がついていた。

 オーディンは自分の体に傷がある事を確認すると僅かに眉が動かし、驚いているようだった。


 だが、わざわざの相手の反応をいちいち確認する暇はない。

 アリシアはネェルアサルトを起動させ、再びオーディンに迫る。

 狙うのは首ではなく心臓だ。

 首筋は警戒されると思い狙いを変え、刀を突き立てオーディンの心臓を捉えようとした時、1人の見た目からして一番強いワルキューレがアリシアとオーディンとの間に割って入り、槍でアリシアの刀を止めた。

 槍と刀が激しく軋みを上げる。


 だが、アリシアを相手に武器の鍔迫り合いは意味を為さない。

 アリシアはそのワルキューレの力加減を読み取り、刀の力加減を操作して槍を大きく弾き、よろけた彼女の心臓に刃を突き立てる。

 だが、今度は別のワルキューレがアリシアの側面から槍を番え、突撃を仕掛けてきた。

 アリシアはまた、ネェルアサルトを起動してもう一度距離を取る。


 女は自分の胸当てに軽く手を当てて何かを確かめる。

 炎をイメージした蒼輝の鎧にはアリシアが刀で突いた傷が入り、軽くヒビが入っており、女は我を疑うように目をハッと開きアリシアを凝視する。

 オーディンは悠然と蓄えた髭に手を当て嘗め回す。

 何を考えているか知らないが、アリシアには関係ない事だ。

 アリシアは背部にマウントしたライフルを取り出し、さっきアリシアとオーディン間に割って入ったワルキューレに狙いを定める。

 オーディンに攻撃したいがワルキューレが居てはアリシアの刃は届かない。

 アリシアは実弾でそのワルキューレに集中放火を浴びせる。

 だが、そのワルキューレは卓越した槍捌きで自分に命中する弾丸を全て衝撃波で吹き飛ばす。


 ならばと、アリシアは量子回路でレーザーに切り替え、もう一度狙いをつける。

 放たれたレーザーの軌跡はワルキューレの心臓目掛けて飛んでいくが、ワルキューレは同じ様に槍を振り回しレーザーを防ぐ。

 レーザーが槍と干渉しレーザーの軌跡が霧散し四散する。

 そのレーザーが僅かにワルキューレの右腕を掠め、ワルキューレの顔が微かに歪んだ。

 レーザーの掃射が終わるとレーザーを受け止めた大きな槍先が融解し蒸発していた。


 ワルキューレはそれを見て目を疑う。

 それを見た残り3機のワルキューレは何かに焦ったようにアリシアに目掛けてレーザー(?)を放とうと槍を構えた。

 アリシアは回避しようと身構える。




「待て!」




 強く強制力を持った言葉が辺りに静寂を齎す。

 アリシアも思わず、その言葉に身を固める。

 すぐに動きを止めたら死ぬと直感しすぐに距離を取ったが、相手は本当に何をして来ない。




「この星にも中々強い戦乙女がいるようではないか」




 外部スピーカーでも使ったような声量でアリシアに対して話しかけて来た。

 APに乗っているアリシアが何故、女だとバレているのはこの際、どうでも良い。

 わざわざ、話しかけて来たと言う事はもしかするとシンに到着するまでの時間稼ぎができるかもしれない。

 アリシアは外部スピーカーに切り替えた。




「星と言いましたか?あなた達は差し詰め宇宙人と言う者ですか?」


「お前達の言葉で言えば、その通りだ」


「あなた達何者なんですか?」


「我はオーディン!高次元生命体にして神と呼ばれる存在なり!」




 オーディンに続き、金髪のワルキューレ達のわざわざ、名乗り始めた。




「我が名はブリュンヒルデ!」


「我が名はグン!」


「我が名はヒルド!」


「我が名はゲイルスケグル!」



 ブリュンヒルデで一番大人びていて勇ましくカッコいい長身でロングヘア、グンとゲイルスケグルはブリュンヒルデより幼い感じがしてショートヘア、ヒルドはグンと同じくらいのシュートヘアで背は一番小さくグンより更に幼い雰囲気だ。

 ワルキューレの名前は聞く限り昔読んだ北欧神話の話に出てくるワルキューレと同じだった。






(本当に北欧神話に基づいてる……。えぇ?もしかして、北欧神話って実は実話なの?実はラグナロクって、宇宙人の侵略戦争の話とかそう言うオチ?と言うかわたしも名乗らないといけない?まぁ、名乗れば時間稼ぎになるから良いけど……)




「アリシア アイと申します」



 

 オーディン達はまるで品定めでもするようにアリシアを見つめる。

 特にアリシアと剣で鍔迫り合いをして槍を消し飛ばしたブリュンヒルデは畏敬の念を向けるような眼差しでこちらを見つめていた。

 完全に目に付けられており「絶対に倒してやる」と言う気持ちとどこか陶然とした気持ちが入り混じったような目でこちらを見つめている。



「ふん、よもや、戦いの神であるワシに傷をつけたのは久方ぶりよ」


「それは光栄ですね。それで戦いの神様はこの惑星にいかなる用事で来たのですか?」




 できる限り話を長引かせながら時間を稼ぎつつ、敵に関する情報も上手く引き出せるように立ち回る。




「簡単な話だ。この星を橋頭堡にするのだ」


「橋頭堡ですか?誰かと戦争でもしているんですか?」


「如何にも、敵の要塞を陥落させるためにはこの惑星は良い橋頭堡となろう」




 中々、厄介な話だった。

 ここが宇宙的な橋頭堡なら、その敵とやらにとっても重要な拠点に座している可能性があった。

 もしかすると、オーディンがここに踏み込んだ事でその敵を刺激してこの惑星を基軸に星間戦争などと言う最悪のシナリオも十分に想定できた。




「本来であれば、この様な矮小なタンパク質の泥人形など処分するところだったが気が変わった。アリシアと言ったな。お前だけは特別に生かして我がワルキューレに転生させてやろう」




(いや、結構です。わたしはわたしを救ってくれたであろう全能の女神にしか仕えるつもりありませんから……でも、すぐに断るよりは適当に時間稼ぎした方が良いかな)




「申し出はありがたいですね。ちなみにわたしがワルキューレになったら一体どんなメリットがあるんですか?」


「そうだな。まずは朽ちる泥人形とは違い永遠に生きる事が出来る」




(永遠の命ですか……まぁ、人間なら死ぬほど欲しいですよね)





 アリシアがそう考えたのを不安に思ったのか、アストが釘を刺して来た。




『アリシア、あなたは既に永遠の命の切符を手にしています。だから……』


「分かってるよ、アスト。どの道あの人に乗せられる気はない」




 それを聴いたアストはそっと胸を撫で下ろすように『そうですか、良かった』と呟いた。




「第2に我と共に来れば、我が領地の一部をお前に譲ろうではないか!」


「それは如何ほど広さで?」


「この星と同程度の惑星1つ分だ」




 流石、宇宙人スケールが大きい。

 惑星1つを寄与するとは中々、豪快ですね。

 でも、あまり興味ないな、惑星よりも欲しいモノがありますし……。




「そして、第3にこの宇宙の全てを占める飽くなき、闘争の生活の生活ができる。戦士としてこれほど名誉な事はあるまい」




(あーダメだ。別に飽くなき闘争とか要らない。要求飲んでも既に持ってるモノとか興味ないモノ、要らないモノ押し付けられるだけだ。さて、あとはなにを聴いて時間を稼ぐか……)







 だが、その必要がすぐになくなった。

 何かがこちらに接近してくるのをレーダーが捉えた。

 シンだ。

 シンは戦闘機形態から人型形態に切り替わる。




「待たせたな」


「いや、ちょうど良いよ」




 アリシアは再び、オーディンに向かい合い刃を向ける。




「ほう、我に逆らうと言うのか?」


「残念ですけど、わたしは特にそのどれも必要とはしていません。わたしが望むのは安息だけです」




 オーディンはそれを聞いて、殊更な態度で首を横に振り落胆した。




「過大評価だったようだ。貴様などワルキューレにする価値すらない。それほどの武威を誇りながら戦いに興味がないなどもはや、戦士とは呼べん。だが、ワシに傷をつけたその武威には敬意を払おうではないか!貴様が強敵である事に変わりはないからな!」




 すると、オーディンは筆のようなモノを取り出し、空中に何かをなぞる。

 まるで空中に何かを描くような……。





(いや、そう言えば北欧神話でオーディンって、ルーンとか言う魔術を……まさか!)





 気づいた時には遅かった。

 本当にそのまさかだったのだ。

 オーディンを中心に光の膜が形成され、アリシアはそれに包まれた。

 次に辺りを光景を見た時、そこは異世界だった。

 雲の上にそびえ立つ、石造りの巨大な神殿から下に向かって階段がかかっている。

 雲の端々からは水が湧き上がり、空の下へと落ちていく。

 まるで本当に神話の世界に入り込んだような光景だった。




「ほう、ヴァルハラか……ここには優れた勇士しか踏み入る事は出来ぬところだ」


「コロシアムは決闘する勇士に最も相応しい戦場を選ぶ。なるほど、やはり、ただの人間ではないな」




 ブリュンヒルデは得心したように左手を顎に当てて頷いていた。

 他の姉妹も興味ありげにアリシアを見つめる。

 彼女達にとって優れた勇士を集め、オーディン配下にする関係上、強い戦士にどうしても惹かれてしまう。

 それが同性の女でも関係はない。

 ここに入るにはワルキューレが導くか決闘を挑まれて入るしかないが、後者のやり方でヴァルハラに入ったのはこの宇宙で5人だけだ。

 加えて、アリシアは女性で初めてヴァルハラに入った勇士であり、ワルキューレ達からすれば、その存在その者が目写ししてしまう存在だった。




「優れた勇士である事は認めよう。だが!」




 オーディンからとてつもない力が溢れるのを感じた。

 それに共にオーディンの体に巨大な蒼輝の鎧が装着される。

 ワルキューレ達が装備しているモノと酷似しているが、鎧自体にもワルキューレのモノよりも圧倒的な存在感があった。

 凄い力を感じる。

 鎧からもそうだが、オーディンからも確かに強力な力が放たれる。

 常人ならまともではいられそうにない、確実に気が狂ってしまうそうな覇気があった。




「ここに入った勇士は全て我が討ち取った貴様も同じ末路を歩むと良い!」




 オーディンの呼び掛けにワルキューレ達も槍を構える。

 この状況はどう考えても5対1であり流石、戦の神と言うだけあって勝つ為なら手段を選ばない辺り、本当に戦神と言える。

 相手は未知数の敵、恐らく……人類でこんな戦いをするのは、アリシアが初めてだろう。


 

 

 

(せめて、相手の情報が分かれば良いのだけれど……)




『分かりますよ』


「ふぇ?本当に?」


『オーディンは無理ですが、ワルキューレなら分かりました。基本ステータスはほぼ同じです。あの中で一番強いのはブリュンヒルデです』




 全てのワルキューレのステータスを見るのは面倒だ。

 ブリュンヒルデだけ見れば、ワルキューレのステータスはわかる。

 オーディンのステータスもある程度、予測も出来る。

 アリシアはアストの力を介してブリュンヒルデでステータスを覗いた。




 ブリュンヒルデ


 偽戦神の戦乙女


 役職 ワルキューレ


 筋力 C


 神力 A


 忍耐力 C


 因果力 C


 妨害耐性力 S




 セットオブジェクト ラグナロク式対神戦術1


 ルーン魔術10 発動率S 槍術21 発動率EX 槍補正12 発動率EX 障壁11 発動率S 高速移動術10 発動率A 対神耐性15 発動率EX 指揮20 発動率EX 火炎魔術23 発動率EX


 エクストラ スキル


 偽戦神の加護 勇士眼


 武器ステータス


 偽グングニルツヴァイ


 神力保有 C

 

 攻撃力 大 筋力 小 ステータス補正 小 ルーン魔術 大 因果 小 対神特攻 大 神力 大  武器補正 小




 戦乙女の蒼輝具(偽戦神もしくはワルキューレにしか装備できない)


 防御力 大 対神耐性 大 下位攻撃無効 中 神力 中 ルーン魔術 大 武器補正 小 ステータス補正 小 因果のサイコロ ?



 強い。その一言だった。

 武器のステータスも高いが、総合ステータスではアリシア以上だ。

 しかも、妨害耐性力Sであり、それはどんなスキルも殆ど100%で扱えると言う事だった。

 凄い偶然でスキルが不発するくらいの安定性だ。

 彼女のこの性能ならオーディンはもっと凄いステータスである事が伺える。

 アリシアが優っているのは剣術と射撃術とエクストラ スキル多さくらいしか無い。

 だが、アリシアのやる事そう変わらない。

 オーディンは分からないが、ワルキューレ相手なら剣術と射撃術なら優っている。

 活路がそれしかないのなら、そこに全てを賭ける。

 それがアリシア アイと言う勇士の戦い方だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る