かつて英雄と呼ばれた者の罪

「こんにちは、アリシア・アイ」


「誰?」




 多少、不機嫌な素振りを見せて答える。

 初対面に中々、失礼な態度だが、思春期に入っている女の子に礼儀を強要するのも酷な話だ。

 彼女なりに自重して抑えている辺り健気さはあるのでここで叱ると機嫌を損ねると吉火は判断し黙って見守る。

 それに電話の相手は細かい事で人の悪いところを掘り下げる人間でないのは吉火が知っている。




「酷いわね。一応、あなたは名義上極東軍に出向扱いで私直属の部下なのよ?」


「すいません。聴いていないか、忘れました」




 アリシアは素っ気なく答えた。実際、そんな設定は聴いた事実はない。

 事実上、10年前の事かもしれないので忘れたかもしれない。

 ただ、彼女にとっては知らぬ事だ。




「良いわね。即答でハッキリ答える。悪くないわ」




 逆に相手はアリシアの素っ気ない対応よりも素直に即断して答える対応が気に入った様だ。

 愉快な者に触れた様に声が上機嫌だ。




「それはどうもありがとうございます。結局のところあなたは私に何用ですか?」




 彼女は一気に本題に入った。彼女も電話の相手同様即断即決したがるタイプだ。

 本題を聴くなら基本結論から入る効率主義者なのだ。




「そうね。強いて言うならストレス発散の相手をして欲しいかな?」


「ストレス発散?」


「私は極東基地司令の御刀天音大将。一応、これでも実戦経験のあるパイロットでもあるわ」


「極東司令ですか……」




 アリシアはようやく自分が誰と話しているか理解した。

 今でも不機嫌ではあるが無礼があってもならないと自制心を働かせ口調を戻す。




「頭の回らない部下が多い所為でこっちはストレス溜まりそうなのよ。だからあなたと戦ってストレス発散、ついでに貴方のスペックを確認しておきたい訳よ」




 半分本音ではあったが、残りの半分はあの作戦を任せる前に彼女の性能を自分の目で確かめたかったからだ。

 優秀なのは知っているが一体どの程度優秀なのか、どこまで戦えるのか知っておかねば戦いようがないと言う意図からだ。




「それは任務ですか?」




 アリシアが気になるのはその一点だ。

 遊び半分で権力を傘に自らの欲望を満たすなら断る気にいた。




「えぇ、任務よ。必要な事だからやるの」




 天音の真剣みを帯びた声色にアリシアは慇懃さを感じた。

 それがおふざけ半分で要求している事ではないと雰囲気で何となく分かる。

 実戦慣れしていると言っていたが、確かに相応の覇気の様なモノが否応なしに説得力を増す。アリシアはそれに答えた。




「御期待に添えるか分かりませんが、全力でお相手します」


「躊躇わず即答したわね。よろし!じゃシュミレーターに10分後搭乗!1秒でも遅れたらペナルティよ!」


「イエス!マム!」




 アリシアは電話越しに反射的に右手で敬礼した。アリシアはダイレクトスーツ着用後愛機に乗り込んだ。

 AP本体にもシュミレーター機能がある。それを極東基地とリンクする事でシュミレーター対戦が可能だ。

 最も向こうは不審なリンクが有ると判断するのが普通、そこは天音の便宜で揉み消した。




「8分38秒。指定時間よりも早いわね」


「問題ですか?早く来てはいけないと言う命令は無かった筈です。それに自機では初めてですから1分22秒でも完熟させておきたいだけです」

 



 そう言いながらアリシアはコックピットのボタンを操作し動作補助レバーを動かしステータスを確認する。

 天音は今の彼女の言動で2つの事が分かった。


 1つ、非常にプロ意識が高い。

 頼んでもいない事を率先してやっている。確かに命令が無くても時間までに機体に慣れるのは良い事だ。


 2つ、求められる事以上の事をする。

 求められた事をやる事は重要だ。特に軍事的な事になると役割に準ずる事が求められる。

 余計な事をせずに役割を熟す事は重要。

 だが、求められているベクトルに沿った範囲で求める結果以上を残そうとする自主性は高く、仕事が出来る。


 強いては生き残り易いとも言える。

 まさに今回はそうだ。彼女が意識的にしろ無意識的にしろ結果的に彼女は行動した。

 指定時間よりも早く動き、模擬戦とは言え、勝利する為に最善の手を尽くす。


 

 

 

(只の成績優等生とは違うか……可愛い顔してるけど、自発性があるのが尚の事いいわ)


 

 

 

 天音は滝川吉火と言う男が彼女を高く評価した事に納得がいく気がした。

 優男だが、厳格で鬼教官とは言われた彼が彼女を高く評価したのは驚きだった。それも今なら頷ける気がした。

 それに彼女とは個人的に馬が合う。即断即決、ハッキリモノを言える思考も似ている。

 加えて、余計な話より結論をすぐに聞きたがる辺り、近しいシンパシーを感じた。




「10分経ったわ。もう良いかしら?」


「えぇ、いつでも!」




 彼女は力強くハッキリ答えた。

 こうして2人のAPは火花を散らし戦った。いつかの未来で天音は誰かにその時の勝敗を聴かれた。




「その結果はどうなったのか?さぁ?忘れたわ。そんなの気にする余裕無かったし……でも、最後は強い奴が勝ったって、事よ」




 互いの機体の各部が千切れ、モギレた状態で互いに意気消沈な中で地面に脚を付けて伏せた。

 天音は途切れそうな意識の中で最後まで立ち上がった。

 でも、最後に立っていたのは自分では無い。その目は静かに天音を見下ろした。




「次は……負け……ない……から……」


「勝っといて……何言って……のよ……」




 そこで2人の意識は途切れシュミレーターは終わった。

 お互いにあの時の結果は見ている余裕は無かった上、その後見ようともしなかった。

 だが、お互いがお互いに負けたと思っていると言う事実は同じだった。ただ、天音は確信した。


 

 

(作戦前にどうしても確認したかったけど、これなら大丈夫そうね……いや、寧ろこれは……)


 

 

 天音の中ではすでにあの作戦は成功してようなモノだった。




 ◇◇◇





 天音とのシュミレーターから1時間後


 アリシアが自室で体を休めていると吉火から連絡が入った。

 眠気から覚め、顔を洗い支給された軍服を整え、吉火の呼び出しでATのあるあの部屋に向かった。


 その後、有無を言わさずATに入れられ、気づいた時には今までとは違う気色が広がっていた。

 そこは木製の建物と白い石や岩が川の流れや川の大岩を表現した様な庭園、日本庭園と言う奴だった。本で読んだ事がある。

 日本人が川の雰囲気を楽しむために作り上げた芸術と本で読んだ記憶がある。

 確かに質素ながら奥深さを感じさせる雰囲気は心が落ち着く。

 寧ろ、自分にはこの方があっている気がした。


 故郷では目や耳を激しい動きや音で楽しませる娯楽はなかった。

 ここに来て試しにその類の映像や音楽を聴いたがすぐに拒絶した。

 ゲームをやっていた時もあったが、今ではやるだけで拒否感と不快感が生まれているのでやめてしまった。


 そういう意味ではこの庭園は目にも耳にも優しい雰囲気がある。

 これが本物ならきっと風のさざなりと合わさり、更に和ませるだろうと想像し胸を掻き立てる。

 アリシアは少しでもこの雰囲気を楽しもうと深く息を吸った。

 すると、後ろから何かを投げられた音が聞こえ振り返りそれをキャッチした。

 それは鞘に入った刀だった。

 そこには吉火が立っており右手には刀が握られていた。




「では、始めましょうか?」




 吉火の唐突な申し出にアリシアは戸惑った。




「何をですか?」




 アリシアは首を傾げて問う。




「あなたの剣術の授業です」


「剣術ですか?」




 アリシアにはその意図が分からなかった。

 剣術と言うからには刀を使った日本式の剣術だと理解できる。

 ただ、刀を使った剣術は難易度が高く、使い手は殆どいないと聞いた記憶がある。

 現代戦で接近戦となれば、ナイフかAPなら大剣やロングソードが主流だ。その方が容易だからだ。

 だから、自分に教えるならそっちの方が良いのではないか?と吉火に問うたが吉火はこう答えた。




 あの獣との戦いの後で対人戦を行った際、アリシアはライフルよりも接近戦を積極的に仕掛けていた。

 これでも分かるのは彼女自身が接近戦を得意する傾向にあり、しかもそれが実戦で通用するレベルに達していると言う事だ。


 普通に考えればライフル持った人間に接近戦を挑んでも勝てない。

 それどころか間合いに入る事すら容易ではない。

 ただ、一度間合いにさえ入ってしまえばライフルよりもナイフなどの方が効力を増す。

 加えて、銃と言う優位性を揺るがす心理的な動揺は敵に効果が非常に高い。


 吉火曰く、昔から多くの兵士はライフルを持って戦う事が多くなり易くその分、接近戦の機会が激減している。

 逆にその隙間を突けるならこれほどのアドバンテージはないと説明した。


 アリシアはそれを聴いて確かに一理あると得心した。

 それなら学んでおいて損はないと言うくらいには判断出来た。

 その時、吉火は語らなかったがアリシアの剣術の才は吉火より上だと薄々感づいていた。

 ATから降りた際彼女と握手を交わした時、彼女の意識を研ぎ澄ました繊細な指使いと気配を弄るような鋭敏さ剣術において必要な技能を既に体に染みつかせていた。

 鋭敏な感覚で敵の力点や物の力点を見切る事は斬る上で必要な能力だ。

 それを培うには相当の時間がかかる。

 だが、彼女はもう基礎が出来ているのだ。


 彼女の前に複数の藁と木で纏められた人形が現れた。

 腕は細く、胴回りは太い典型的な人間の形をした人形だった。

 この人間の堅さは大体、人間の堅さと同等だ。これが仮に斬れれば達人の域だ。

 吉火がアリシアに構え方を教えた後に一度斬ってみるように指示を出す。

 アリシアは言われれるがまま、刀を人形に向け振った。

 刀は人形の胴体に食い込み、それ以上動かなかった。

 何とか抜こうとするが木に食い込んで思うように抜けない。

 力を入れ、勢いよく抜くとその反動で体が後ろに仰け反り、それ吉火がそれをキャッチする。




「う……全然だめだ……」




 アリシアは思ったようにならず落ち込んでしまう。何度も敵の首を刎ねたがやはり感覚が違う。

 首だけなら椎間板に大体の狙いを定めれば容易に斬れたが、今回はそんなモノがない。

 アリシアにはどうやって斬っていいか分からなかった。




「まぁ、最初から上手くは斬れません。それに今は腕の力に意識をし過ぎて腰の回転が足りていません」


「なら、腰の回転が入れば斬れるの?」


「そうですな。後は刀を綺麗な円運動を描くように振る事と刀線刃筋を見る事ですかね?」


「刀線刃筋?」




 また、聞きなれない単語にアリシアは首を傾げた。




「そうですね。モノの漸弱で弱いところを見切る事です。そこから斬れば大抵のモノが斬れますね」


「腰……円運動……刀線刃筋……」




 アリシアは目を瞑りイメージした。

 自分が腰を振って刀が何のブレもなく綺麗な円運動を描きながら、剣筋が綺麗なところに収まるイメージを思い浮かべる。




「分かった。やってみます」




 アリシアはもう一度人形に向かい直し刀を鞘に納め居合の構えをした。




(やる気があるのは良いが、そう簡単にはいかないんだよな……)




 吉火は微笑ましい笑みで様子を見守る。

 アリシアはハーと息を吐き気持ちを整える。

 深く深く息を漏らし集中する。その空気は一瞬でピリとした空気が奔った。




(まさか……)




 そう思わせるほどの覇気を感じた。

 何かもう止められないスイッチでも入ったような彼女の目が切り替わり目線が刀線刃筋てきを見据える。

 人形相手に本気で敵との間合いを測る様に足を微かに動かし腰を振り易くする為に調整する。


 身に付いた生き残る習慣が自然と彼女の型を決めていき、最適化していく。

 彼女が振り易く、腰を回し易い形に修正されていく。

 そして、全てが決まり一泊時が止まると一気に刀を振り抜いた。


 放たれた刀身が人形のわき腹に微かに光る光明を見た。

 そこに向けて高速の斬撃が放たれ、腹に食い込んだ。


 振り抜かれたと同時に剣先から風圧が飛び吉火の顔を撫でた。

 人形はさっきと変わらず、その場に立っていたが風圧が当たった瞬間、まるで自分が斬られた事を自覚したようにグラリと地面に落ちた。

 吉火は呆気に取られた。

 細かい事は何も教えていないのに彼女は既に達人級の技を習得してみせた。

 確かに天才と呼ばれる剣士は数いるが、彼女の様に聞いただけで1回でやり遂げるのは最早、鬼才だ。


 かつて、自分が彼女の事を才能がないと決めつけたが、それが本当に甚だしく大きな間違いだったと顕著に分かった。

 これは一重に彼女の誰よりも強く生き残ろうとする意志が為せた業だと吉火にはそう思えた。




「やった!斬れた!」




 アリシアは刀を天高く上げ喜びを顕にして、はしゃいだ。アリシアは満面の笑みを浮かべながら吉火に近づき、次の教えを乞う。

 よもや、1発で成功させるなど吉火には予想外だった。

 これが出来てしまうと教える事と言えば対人戦での斬り合いと技術を高める事くらいだ。

 前者はともかく後者は自分の域なので吉火にどうこうできる事ではない。


 そうとも知らず「これが出来てもまだ、素人ですよね」などと呟いていた。

 吉火は慢心するのは良くないと思い「そうですね」とだけ答えた。

 ただ、付け加えて「筋は良いです」と褒めるとアリシアは素直に喜んだ。


 その後、吉火と対人戦における剣術を学びながら、それを意識しながらシュミレーターで多数の人間を切った。

 その様子を眺めた吉火は悪寒と戦慄を走らせた。

「斬り学」と言う言葉を聴いた事があるが、その名の通り斬って学ぶのだ。

 やはり、実際に斬って方が学ぶのも速いと言う事だ。


 だが、アリシアの集中力は尋常ではなかった一度、戦闘のスイッチが変わると人が変わったように黙々と斬って斬って斬りまくっていた。

 吉火が多少、教えたにしても勝手に1回斬るごとに学び、凄い勢いで成長していくのが目に見える。

 足の運びもいつしか息を吐くように流れるように斬っていく。

 その恐らく、速度で学習する様は戦闘マシンの名に相応しいとすら思えた。

 吉火はその時、悟った。





(これが真の英雄の生き残ろうとする意志なのか……わたしではどう足掻いても手に入りそうないな)





 その目には生き抜く為にひたむきに純粋に努力する彼女の熱情が伝わる。




 正義の味方になりたい。


 誰かのために戦う。


 身近な誰かのために。




 その想いが間違っていたわけではない。それだけは確信できる。

 だが、その想いに一切貪欲が含まれていなかったのかと問われれば、NOだ。

 人々の平和の為にと自分の正義を正当化してきたが、その所為で目が曇り、勝手に敵を悪と決めつけ殺した。

 アレは自己満足だったのだ。


 かつて、宇宙統合軍に侵略しコロニーに進軍した時、コロニー内で反撃を受け吉火は応戦した。

 その時、コロニー側から停戦の呼びかけがあったが、吉火は敵を悪と断じ聞き入れず、頑迷し民間人がいない事を確認した後、コロニーの被害度外視で攻撃した。

 その結果、宇宙統合軍との戦争は勝利を収めた。


 だが、終戦から数年後NPにスカウトの話が持ちかかった時、ある話を聴いてしまった。

 実は宇宙統合政府は資源衛星を落として等おらず、何者かにその様に仕向けられただけだったと知った。


 最初はその事を疑いもしたが、その資料には被害者の証言と書かれた動画も録音されており、その1つに10代の女の子の証言があった。

 アクセル社がTSのデータを基に裏取りをしたようだ。


 そこで少女はこう語った。


 自分のお父さんで働く作業士でコロニーで自分を逃がそうと落ちていたAPを奪って白い刀を携えたAPに殺されたと証言した。

 そして、スタッフが少女に今の心境を聴くと「大きくなったらわたしがお父さんの仇を取る!」と涙を浮かべ大きな声で喚いた。

 その時に見せた目が炯々に画面を見つめ、10代の少女らしからぬ酷い顔をしていた。


 その時、吉火は硬直した。白い刀。

 そんなモノを装備しているのは他でもない吉火だ。

 そう言えば多少、機体が半壊し素人のような動きをしたパイロットが自分を襲ってきた時があった。

 吉火はその機体のコックピットを貫いた。



 全ての点が繋がった。

 あの時、自分が正義と言う貪欲に囚われず、停戦信号を聴いていれば、少なくとも無用な争いは起きなかった。

 自分の貪欲が争いを生み好み起こした結果が1人の少女を復讐鬼にしてしまったと言う罪を追ってしまった。


 吉火はその事を歯軋りして悔いた。自分は確かに誰かの平和を守れただろう。

 しかし、その一方で一部の者には絶望を与えた。自分が描いた正義はこんなはずではなかった。

 自分の貪欲さ故に起きた悲劇と欺瞞だ。


 自分は誰かの平和を求めていたわけではない。

 ただ、自分が目立ちたくて人々を欺いていただけに過ぎず、平和の事など何一つ考えていなかった。

 平和や人類の可能性を考えているふりをしていただけの偽善者、それが滝川 吉火と言う男なのだ。

 しかも、タチが悪い事に今でもその考えた完全に抜け切れていない。

 自分の醜さに時に反吐が出る想いをする。


 だが、彼女は違う。

 自分の様に平和を求めている訳でも正義を求めている訳でもない。

 父親を救うと言う目的はあっただろうが、もう果たしたも同然だ。

 それでも彼女は武器を取る事をやめようとしない。


 あんな穢れない瞳で必死戦おうとしている。

 必死に生き抜こうと努力している。

 彼女が何の為に何を見て努力しているのか吉火には分からなかった。

 ただ、分かる事もある。


 彼女は自分が歩んだような生き方は決してしないと言う事だ。

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