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【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『義理と人情、正義の心で恩返し。純烈戦隊セイギピンク!』


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『いきなり意味不明なツイートごめんなさい。そう、わたしは正義のヒロインです。子供たちに真実や友情の大切さを伝え、夢と希望を届けるのが、わたしのお仕事です』


「……な、なんだこれは?」


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『だけど、これからお伝えすることが世間に広まったら、わたしはきっと正義のヒロインでは居られなくなる。ううん、それどころか芸能界に居ることすらも』


「なっ……」


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『ひとりの女性としても、取り返しのつかない致命傷になってしまうかもしれません……』


「女の致命傷って……ちょ、まてよ。まさか……おまえ……まさか……」


 物凄い勢いで、いいねとリツイートの数が増加する。


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『あの夜、こう言われました「オトナになりなよマイちゃん。こんなことは、この業界じゃあ良くあることだ。こういう夜のオシゴトもしっかりお勤めしないと、この世界じゃあ生きていけないよ」って』


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『でも、だからって……あんな悪が許されていい訳がありません』


「おい、止めろ麻衣。馬鹿っ、おまえ何やってんだよ!」


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『いくら芸能界が特殊な社会だからって……こんな理不尽なことが、まかり通っていい訳ないじゃないですか……』


「止めろ麻衣、止めるんだ。おまえ、自分がやってること分かってんのか。この世界で生きていけなくなるぞ」


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『わたしはこのお仕事を通じて、心から信頼できる仲間と出会いました。純烈戦隊セイギレッドこと広瀬翔さん。それが彼の名前です』


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『彼は自分の俳優人生を犠牲にしてまで、悪の魔の手からわたしを……そればかりか、わたしのタレント生命までも守ってくれました。いわば命の恩人です』


「麻衣……」


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『その大切な仲間であり恩人が……悪人の汚名を被らされたまま、今こうやって、ひとりこの世界から追放されようとしてる。だから…………』


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『だから今度は、わたしが彼を守る番です』


「もういい。もう分かったから。もう止めるんだ麻衣!」


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『わたしを命懸けで守ってくれた正義のヒーローを、大切な仲間を救うために。わたしは』


「やめろぉーっ!」


【橋本麻衣@純烈戦隊セイギピンク】

『例の事件の、すべての真相を告発します』

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