失態④
「はぁ……今日は散々な目に合ったな」
頭を押さえながら、自室のベッドに倒れこむ。
本当に今日は疲れた。
昼休みに純粋無垢だと思っていた幼馴染が下半身を見せつけて来て、その後仲の良い友達に写真ではあるが胸を見せつけられた。
なんというか、ショックというか。まぁ確かにちょっと嬉しくなったというのはあるのは認めるが。
「二人してどうしたんだよ~……」
弱弱しく、呟く。その声が部屋に溶け込んで、むなしく感じる。
そうしていると、スマホが「ポロン」という音を発した。アプリ、ファインがメッセージを受け取った時のものだ。
俺は体を起こして、机の上に置いてあるスマホを手に取って、ファインを立ち上げる。
すると、幼馴染の春香からのメッセージ表示される。
『ごめんまー君。今日はどうかしてた』
ま、まぁいつもの春香なら絶対あんなことしないしな。
……いや普通の人はしないよな?
『大丈夫だよ。急にあんなことされてびっくりはしたけども』
『うん……本当にごめんね?』
『――おっぱいじゃなくて』
うーん、と。
そうじゃないんだよな~……。
『今写真撮るからちょっと待ってね』
『いやいいよ。ってか反省してる?』
『ん?なんで?』
ダメだこりゃ。
俺はそっとスマホを閉じて――また「ポロン」と音いう音を発した。
今度は誰からだろうか。
『正幸君』
『おっどうしたんだ名取』
『悪った。今日はどうかしていた』
そうだよな。あんなどっかのアプリの裏垢みたいな写真見せつて来るなんて、普通。
に考えて異常だよな。
ふいに……ん?となんか変な違和感を感じた。
『大丈夫だよ。急にあんなことされてびっくりはしたけども』
『うん……本当にごめん』
……これなんか既視感があるような――
『――おま〇こじゃなくて』
うん。嫌な予感はしていたよ?
でもまさか的中するとは思っていなかった。
『今から写真を撮るからちょっと待ってね』
『いやいいよ。ってか撮っても送らないでね?』
『考える』
ダメだこりゃ。
俺はまたもやそっとスマホを閉じようとして――「ポロン」という音を発した。
画面に目を戻すと、こんな表示があった。
『春香から一件の写真が送信されました』
『名取から一件の写真が送信されました』
なんでなん?送んなって言ったやん。ってかなんで二人同時なの?姉妹か何かですか?
あぁもう本当に――
「なんやねんコイツら」
〈あとがき〉
いやぁ、大変ですね。(真顔)
変態姉妹がついに本格始動というわけで、これからもっとぶっとします。多分。
あと、ちょっと構図を変えました。スマホで見やすくなっているかと思います。
次回更新なのですが、今少し忙しくて、書け切れていないのが現状でございます。
本当なら四時に更新したいのですがね……。
出来なかったら明日の午前十時になります。申し訳ございません。
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