『小さなお話し』 その70
やましん(テンパー)
『地球侵略戦争』
『これは、幸いにして、フィクションである。』
銀河系宇宙の反対側にある、『惑星ダメジャン』は、資源の枯渇により、長い自滅の道を歩いていた。
そこで、このたび、革命を起こした、冷酷なビェーダー大帝は、まだ、いくらかましな、地球侵略に乗り出したのである。
🌍 🌎
惑星ダメジャン・カヌカヌ司令
『大帝、地球侵略は、容易と見ました。』
ビェーダー大帝
『なんと?』
カヌカヌ司令
『地球人は、自らの存亡の危機にあっても、団結する、能力がない、あるいは、著しく、乏しいと、判明いたしました。うちわ喧嘩、いやがらせ、ばかりです。われらは、二つの勢力に別れ、うまい、餌をぶらさげながら、攻撃します。やつらは、すぐ、分断し、自ら崩壊するでありましょう。』
ビェーダー大帝
『面白い、見せてもらおう。』
カヌカヌ司令
『は! 大帝自らご出陣の機会は、ありますまい。かんらかんら。』
ビェーダー大帝にばけた、ごき軍団員
『あぶなー。こら、引っ張るな。たおれる。あし、あし、逆だ。またく。………まあ、しかし、こいつ、弱〰️〰️〰️〰️。我々を、見ただけで、卒倒したもんね。』
カーテンの向こうで、巨大な鬼みたいなのが、ひっくり返っている。
地球人が団結できずとも、ごきたちの団結は、固いのである。
地球の明日は、地球ごきたちに、委ねられたのである。
・・・・・・・・・・・ おしまい
『おまけ』
宇宙ごき大佐
『くそ、あいつら、われらを無視してる。』
宇宙ごき少佐
『さっさと、中立条約結んだもんな。まあ、見たくもないんだろ。で、大王は、どっちの、味方するのかな。』
宇宙ごき大佐
『そら、漁夫の利さ。しかし、地球人類は、危ないなあ。トップが、金儲けと権力しか、頭になさそうだ。助けてやる、という、方策が、あるな。』
宇宙ごき少佐
『そりゃ、我が方も、変わらんな。』
宇宙ごき大佐
『ばか。そこは、禁句だ。』
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『小さなお話し』 その70 やましん(テンパー) @yamashin-2
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