第97話 姉の悪戯

ロック画面が知らない写真になっていた。

暗闇に苔むした鳥居。

奥から視線を感じ、鳥肌が立った。


また姉の悪戯だ。

私が弱気になると、酷く怖い目に遭わせて、まだ生きたいと思わせる。

「いつまでも子供なんだから」

スマホを持つ己の手に皺を見て少し笑った。


姉はまだ成仏しないようだ。

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