第4節、君の謝罪
君はあれからも毎日神社に通っていた。
「さて今日も行こうかな」そう呟くと神社へと向かった。
神社に着くといつも空いてる社に座る人影を見つけた。君は「そこで何してるの」と声をかけると同時にびっくりした。
座っていた人影の正体があの子だったからだ。
君はとっさに「や、やぁ奇遇だね」と声をかけ直した。あの子は戸惑いながらも「う、うん奇遇だね」と返した。
その後2人は何も話せずだった社に並んで座った。気まずい雰囲気が少し続いた時、君の頭に「いつまでそうしてるつもり」とあの声が聞こえてきた。
「もー分かってるよ」と君が言うと、横にいたあの子は「どうしたの」と言う目で見つめてきた。
その目を見ながら君は勇気を振り絞って言った。
「前に言った、あの、酷いこと、ごめん」
とても弱々しくでもはっきりといった。
するとあの子は「こちらこそごめんね」と泣きながら笑顔で答えた。
その顔を見た君は急に恥ずかしくなって「こっちこそ」と言ってすぐに顔を横へそらした。
そのあと最初に口を開いたのはあの子だった。
「実は君が謝ろうとしてること知ってたんだ」
そう言われた君は少し驚きながら「そうなんだ。何で知ってたの」と問いかけた。
「実は前に見かけて、声かけたかったんだけどかけ損ねたんだよね。それ以外にもいじめっ子のリーダーにあってここに来てるって聞いたから」と言うとはにかみながら笑った。
君はそれを見たとき「実はどうしても話とかないといけない事があるんだ」といった。
話の内容はもちもん引っ越すことだ。
あの子は少し寂しそうな顔しをしたが
「それじゃぁ帰ってくるまで待ってるね」というと「それよりさ、もっといろいろ話そうよ。私たちが話せなかったあの時の分まで」と言った。君はそれに「そうだね」と優しい笑顔を向けた。
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