第2節、君の様子

そのすぐ後ぐらいに神社を訪れたのは君だった。

君は神社に来るなり手を合わせて拝み始めた

「昨日聞こえた声のお陰で、気持ちの整理がつきました。ありがとうございます。」

すると「どういたしまして。」と声が聞こえた。きみはびっくりはしたものの

「声さん、本当にありがとう」

と言って神社を後にしようとした。

すると「君、待ちなよ。暗い顔してるけどどうしたの」と声が後ろから聞こえてきた。

君は少し振り向き「なんでもないよ」

と言って逃げ帰るように神社の階段を下りて行った。

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