第4節、後悔

あの子は初めに君への思いを伝え始めました。

「この前やっと話せたんです。でもその場面を悪ガキに見つかって、その時に君が酷い事言ったんです。でもさっき君が話してたの聞いて、本心じゃないって分かったんです。だから別れの際に言った事謝ろうと思ったんですけど…」

そういい終えると声が聞こえた気がしました。

その声は「君はそう考えているのに、なぜさっき話さなかったの」

と言っていました。

あの子はその声がどこから聞こえてきたのか、それについては気にすることもなく

「なぜと言われても、ただ話しかけれなかっただけです」

と言った。

するとその声は「貴方はバカだ、貴方はバカだ」

と言って聞こえなくなりました。

あの子はその言葉を聞いた時、まるで心を見透かされているような不思議な感じがして、その日は急いで家に帰りました。

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