モテないので汎ゆる平行世界から好感度MAXのヒロイン達を引っ張ってくる話

月浜咲

プロローグ

 ▼ プロローグ ▲


彼女が欲しい。


普通の童貞男子学生ならば常に抱き続けている思いだろう。

それは僕も御多分に漏れず……人並みに欲しいとは思っているのだが、中々に上手くはいかない。

何処かに居ないだろうか? ハッキリと告白してくれる女の子が。

どうせなら、女の子に告白されて、愛されたい。


ところで今、居間に。僕を見る『五人の女の子』が居る。

僕が『集めた』五人の女の子達。

いずれも、容姿端麗眉目秀麗有智高才温和怜悧な花達で、男と生まれたからには全力でお近づきになりたい対象だろう。

その女の子達が今、皆、僕を見ていた。

場の空気はピリピリしている。原因が僕であるならば……まぁ、男冥利に尽きるというものだ。

何故こんな状況になったのか……どうしてこんなに複雑に『縁が絡み合って』しまったのか……

始まりはいつからと問われれば、

僕は、僕が生まれてから、と答える。


あ、回想入ります。

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