―カスタム追加(見えませんがww)―

 カスタムの中でもチューニングと被る点を少々。

 しかし施工する場所は、まず周囲の目には掛からない場所となります。


 FD3Sと言う車はロータリーエンジンの特性上高熱になるのは周知の事実ですが、エンジンの構造上冷却するために内部を循環するオイルと冷却水は別々の経路を通っています。といっても、何を言ってるのか分かりませんよねww(ここはそれなりに機械知識必要


 レシプロエンジンは通常エンジン冷却のためのラインが、ブロック内部にウォータージャケットとオイルジャケットとして通っています。つまりは、冷却水とオイルの二段構えでエンジンを冷やす構造ですね。

 なので後付けメーターなどがある場合に、水温と油温がだいたい同じ様に上下するのを確認出来ます。

 ですが、これがロータリーエンジンになると話は別。そもそもローターを包む各ハウジングにはウォータージャケットが通るスペースしかありません。ロータリーエンジンでは次の様に各部を経由して、オイルが循環しているのです。


 〇オイルパン

 〇オイルポンプ

 〇オイルクーラー

 〇タービン内部

 〇オイル噴射ノズル

 〇エキセントリックシャフト

 〇ローター内側

 〇オイルフィルター


 複雑怪奇なため簡単にですが、この各部がそれぞれオイルラインで繋がっています。(整備書参照

 整備書で確認出来る構造として、エキセントリックシャフト部よりオイルをローターの内側へ循環させる経路です。

 ローターはエキセンとギアで噛み合っており、軽量化も考慮された空洞があります。そこへ充填されたオイルで内部から冷却する構造となっているのです。

 さらに噴射ノズルからローターの各燃焼室へオイルを吹き付ける事で、燃料に微量のオイルを混合するのです。オイルを噴射された燃焼室は僅かに温度が低下するのです。その辺は2サイクルエンジンと構造が近いですね。


 なので、燃焼室に噴射されるオイルは可能な限り燃焼しきる事が求められます。そんな機構である故に、足である相棒のジョグポシェとセブンが同時にオイル不足トラブルが発生するとww(そんなリンクいらんわww


 そこで注目のオイルクーラーですが、上記の構造上オイルも高温なセブンは左右に一基ずつ備えております。が、それらは純正バンパーから社外バンパーへ変更すると外気導用の開口部までの間がスッカスカとなるのです。

 当然そんな状況では走行風が当たるわけはありませんね。風は遮蔽物があると、それを避ける様に開けた空間を目指して移動する事を忘れてはいけません。(流体力学


 加えて、オイルクーラーは細かいフィン同士の間に無数の隙間がある構造です。しかしそれも風としてはそんな小さな隙間より大きな空間を目指します。なのでそこまでの風が通る道を作ってやる必要がで出てくる訳ですね。あと抜け道が無いと空気循環は起こりえないので、セブンはフロントフェンダー後方にダクトが存在し……インナーカバー内部を抜けた走行風が抜ける様考えられています。


 そんな構造を考慮し、オイルクーラー前にアルミ板を用いた導風板をDIYで作って装着しているのです。だがしかし、それが白ボディであればスパルタンですんでいた所……前面が黒に染まった今のセブンには少々オサレ感が足りないと。

 そこでそのアルミ製自作導風板を一旦取り外した後、艶消し黒で塗った上からカーボンシートを貼りオサレな見た目へと仕上げたと言う訳です。


 ですがお分かりでしょう。そこはよっぽど気にしなければ目に付かない場所です。それでも愛車カスタムとしては手を入れない訳には行かなかったのです、これが。

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