—冷却性能微妙に上昇?—

 ファンシュラウドの配線が完了した所でシュラウド装着となります。

 が……最初にシュラウドを外すため、まずインタークーラーやバッテリーなどを外していました。


 そもそもセブンは、エンジンを低く奥へと納めるフロントミッドシップ(ストラットタワーより後方にエンジンが位置する)となっており……そのボディ形状が生み出すスラントしたシルエットこそがスポーツカーたる美しさを生んでいます。

 ですが逆を言えば、そうするためには高さのあるパーツを直立で装備出来ないデメリットが発生し……結果狭い箇所にあらゆる物をいろんな角度で収納する事になるのです。

 それは同時に整備性の悪さへ直結し、いざ修理をするとなるとあらゆる物を外さないと故障箇所へと到達出来ない弱点になる訳なのです。


 ラジエーターも多分に漏れず、位置としてはエンジンの前方へ斜めに搭載されています。

 高さのあるパーツの代表格であるそれを斜めにする事で、ボンネット内へ確実に収めつつ……さらには少しでも走行風が当たる様に計算されているのです。

 ——いるのですが……いかんせんエンジンルーム内にあれもこれも詰め込みすぎて、結果的に熱が篭り易い状況になっているのは生まれから来る皮肉ですね。(本末転倒とも…


 実際、エンジンルーム内の大半を占めるシーケンシャルシステムにかかわるパーツを全て廃し……セッティングの元ノンターボ化した場合——エンジンルームがスッカスカになる程です。

 当時のハイパワー戦争を乗り切るための代償とでも言うんでしょうね、これww


 そんな生まれのデメリットが影響し、シュラウドを外すために色んな物を取り外した挙句ラジエーターホースまで外さないと外れて来ない悲劇が待ち受けていました(白目

 エンジンルーム上部から、極力ラジエーター液を減らさない方向にしたための要らぬ手間でしたが……その時点ではラジエーター液を買うお金がなかったのです、はい。

(いつものww


 そんな作業を終えてようやくラジエーターファンが回転を始めた時は、まさにやり尽くした感で溢れていましたねww

 自分さんやれば出来るじゃないか、って。


 ここで読者様の中で自動車に乗られている方がいれば、よく覚えておかれてはと思います。


 自動車はエンジンが熱を発生させるのが常識であり、それを冷却するのはラジエーター内の冷却水です。(オイルも冷却してはいますが)概ね現在の車で完全な電気自動車以外はほぼラジエーターがあるのが常識でしょう。

 そんな中で交換を忘れがちになるのも冷却水の悲しい特徴です。

 もし愛車のコンディションが気になる方は、ぜひディーラーや最寄りのガソリンスタンドでご相談下さい。


 アイドリングでエンジンがおかしな回転の仕方をしている様な車は、オーバーヒートして終了しかけているかも知れません。ボクもコンビニ勤務時代には、そんなすでにエンジンがヤバイ状況の車に平然と乗るお客様へ助言した事もあります。

 それから数日後、新車になったお客様がお礼にいらっしゃいました。(……エンジン逝ってたなアレ


 大丈夫とだましだましで乗っていると、車を買い換えねばならぬ手痛い出費となりますので参考までに。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る