応援コメント

最終話:陽の輝きは誰のために」への応援コメント

  • 気づけば一気に読了しておりました。ああ……朱里の綺麗な姿と、祝福の場に立っている陽輝の姿を見ていると、恋が成就したときのような充足感がこみ上げました。失恋のほろ苦さと、それでも巡る季節を歩んでいくリアルさも。
    朱里に近づきたいと願い続けた陽輝が、大人たちとの交流を深めて成長していく姿には、胸が何度も熱くなりました。
    最初のコメントで、応援したいな……という言葉を書かせていただきましたが、それは彼の恋路に対してではなく、この夏を通して得るであろう人間的な成長を、という意味だったなぁと、このラストシーンを読んで改めて思いました。北条さんとさしで話し合ったシーンは、恋と愛の違いが浮き彫りになっていましたね。すごく好きなシーンでした。
    陽輝は、燈子ちゃんとの今後も気になりますね。蟠りがほんのりほぐれたような、新しい距離感を見せてくれた二人の未来が、明るいものであればいいなと願っています。
    充実した読書時間を、ありがとうございました! とても面白かったです!

    作者からの返信

    一初ゆずこさん、あらためましてこんばんは。凄まじい勢いでの完読、ありがとうございました。
    また、読みどころをすっきり纏めていただいたレビューもありがとうございます。
    ああ、伝わったんだな。と、嬉しく思っています。
    恋が成就したときの充足感なんて、この上ないお言葉です。

    >失恋のほろ苦さと、それでも巡る季節を歩んでいくリアルさ
    私が現代ものを書くときに、リアルな記憶を呼び起こしたいと考えています。読み手が体験していない事柄なら、疑似体験のような。
    エンタメとしてたぶん間違っているんだろうと思いつつ、私が読書した時に「こういう展開が理想だな」と感じることをそのまま書いています。
    そういう展開を受け止めていただけたことが、とても嬉しいです。

    七つ上の、結婚が決まっている従姉を奪う。
    なんて設定を見て、普通の大人はハッピーエンドなどあり得ないと察します。それでもこの物語のタグにはハッピーエンドと堂々と置いておりまして、それは何だと。
    つまるところ、仰っていただいたような陽輝の成長に対してのものです。
    失敗せずに大人になる人なんていませんが、「今ではいい思い出だよ」と心から言える出来事を持てたかどうか。そこのところでまた違うんじゃないかと。
    彼を大切にしてくれる従姉とその婚約者のおかげで、いつか「いい思い出」に昇華されることと思います。
    今はまだ、北条さんに殴られた痛みに喘いでいても。

    その北条さんは強すぎるラスボスだったのかなとも思っています。とは言え弱体化させると、お話が根底から崩れてしまうんですが。
    北条さんは仕事人間なので、仕事やその上での人間関係をうまくこなすにはという話を陽輝にしました。
    最初から恋と愛について語ると、生々しかったからかもしれませんが。

    燈子ちゃんとは、きっと長い付き合いになると思います。
    それが結婚なのか、ほかのどんな形なのか。私の中には案がありますが、確定はしていません。
    少なくとも、顔を合わせれば互いにほっとできる関係が続くのは間違いありませんね。

    来ていただいてありがたいなあと思っていたら、あっという間でした(笑)
    それだけ楽しんでいただけたのかなと自惚れて、またお越しいただけることを楽しみにしております。
    ありがとうございました!


  • 編集済

    いやあ、面白かった。
    ★も応援もするのも忘れて、
    こんなにも引き込まれるとは思っておりませんでした。
    方言の醸し出す臨場感。
    程よい田舎の風景
    なにより誰一人、悪者がいない。

    もう少し語彙力があれば、もっと良い表現でお伝え出来るのですがw

    とっても楽しめました。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    @chukkichukichuki58さん、ようこそお出でくださいました。私の書いたお話を見つけてくださって、ありがとうございます。

    面白かった、だけでなく多くの言葉で褒めていただいて、本当に嬉しいです。
    悪者が居ない恋愛ものを良しとしてくださったのも、とてもありがたいです。

    もしも他にも興味を持っていただけるお話がありましたら、読んでみていただければと思います。
    重ねてになりますが、カクヨムの多くのお話の中から、私のお話を読んでくださってありがとうございました。

  • 完結おめでとうございます!
    ああ、寂しいですね。毎回連載が終わると寂しいんですが、今作は「ハルくんの恋の時間が終わってしまった」余韻とも相まって特に寂しいです。
    普通の失恋とは違う、子供から大人へ進んだ、この時しかなかった『家族』の時間。朱里ちゃんの結婚は喜ばしいことですが、二度と戻らないものがあるのが切ないです。
    燈子ちゃんとは、今後よい関係になっていけそうですね。

    繊細な心境を、一つも焦ることなく丁寧に描き切ったお話に思えました。光る表現、刺さる表現も多くあり、素晴らしかったです。
    『恋をするなら八月に限る』。二つも三つも意味が重なっているように思える、良いタイトルだなと改めて思います。
    この恋は八月で終わってしまったけど、北条さんの言う『愛』みたいなものもハルくんはきっと手にできるはず。

    とても良かったです。本当に。
    素晴らしい作品をありがとうございました!
    また次回作も楽しみにしていますね!

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    そしていつもながら、即日の読了をありがとうございます。
    読んでいただけて、感想もいただけるのが、書き続ける力になります。

    人間誰しも、囲いの中に生きていますよね。そのときそのときで家族であったり友人であったり同僚であったり、囲いの大きさや形も変わります。
    ハルくんにとって、これまで知らなかった種類の囲いを体験する八月でした。たぶんそこのところを読み取っていただけたのだろうなと感無量です。

    朱里ちゃんは新しい囲いを作ることになります。しかも海外という、囲いの外にある囲いがまったく未知のものになります。
    だから自分の足がどこにあるのか、知っておきたいという前話で仰っていただいたこともここに関わってきます。
    二度と戻らないもの。新しく得るもの。ハルくんには触れられない、新たな囲い。

    もちろんハルくんも、朱里ちゃんには触れられない囲いを見つけることでしょう。
    それが自分の道を行くということ。切ないけれど、避けて生きてはいけませんね。

    恋をするなら八月に限る というタイトルを踏まえて書いたエピソードは、大小合わせるとそれなりにありますね。
    中にはこじつけみたいなのもありますが、どれも雰囲気作りになっていればいいなと。
    大きなものは、たぶん読み取っていただけていると思います。

    良いタイトルと、褒めていただけて嬉しいです。
    ここ最近、ザハーク辺りから本文の書き方を変えてみました。菫のお話から、タイトルの考え方も変えてみました。
    より良くなるようにしたつもりが、慣れていないせいで陳腐になったり。ようやく多少は噛み合うようになってきたのかなと、ほっとしました。

    北条さんはハルくんの敵でありつつ敵でない、実は単なるメンターじゃないかという説もありますね。
    まあ読んでいただいた通り。三角関係とかで揉めるのを楽しむお話ではないので。ハルくんが彼の助言を今後も素直に受け入れるかっていうのは、また別問題ですが(笑)

    終わってしまっても「それ」があるから次に進める。土台になる。ハルくんにとって、そういう恋だったのだと思います。
    ステップアップした次の相手は、きっと燈子ちゃんでしょう。(実際に書いてみたら、違うかもですが)

    いやはや。あれやこれや、語りだせば止まりません。
    重ねてになりますが、完走していただいてありがとうございます。いつもながら内容をよく汲んでいただいた、素晴らしいレビューもありがとうございます。
    朝ドラになるよう、努力を重ねつつ。次回のお話にて、また。