第六話 月曜日の勉強会③

「拓斗より教えるのが上手い......」


二時間の勉強会を終え、桃山は呟いた。


「まぁ伊達に学年一はやってないよ」


「今日すごいためになった!またお願いします!」


「いいよ。早速だけど来週の月曜日でもいいかな?」


「え、、月曜日、、」


「だめかな?」


俺は知っている。彼女が押しに弱いことを。


俺は知っている。彼女が人に優しいことを。


「わ、わかった!」


そう彼女が呟いた。


さて次はどういう一手にしようか。


「じゃあまた!」


彼女は笑顔で去っていった。


俺は彼女の後ろ姿を眺めながら次の作戦を考えていた。

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