第二話 闘いの始まり
俺の名前は進藤圭。済南学園に通う高校二年生。学年では常に首席の成績であるが、友達はまぁ多くは
ない。
そんな俺が学園のトップリア充、桃山恵に出会ったのは高校の入学式のことだった。一目惚れだった。彼女と付き合うことが出来たらどれほど楽しい高校生活が待っているのだろうか。
しかし、そんな幻想はすぐに打ち砕かれた。彼女の横にはいつもあいつがいた。入学式の日も例外になく遠藤拓斗は彼女の横を独り占めしていた。
後から聞いた話によると二人は常に一緒で家族ぐるみの付き合いもあり、しかも家に入ってきた泥棒を一緒に撃退したという強力なエピソード持ち。圧倒的な運命力だ。勝てるはずがない。一年生の頃はそう思っていた。
だが、二年生に上がって考えが変わった。まだ付き合っていないのなら俺でもチャンスがあるのではないか?あと二年もある。まだ時間はある。そして、それから俺の桃山恵奪略作戦が始まった。
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