私が経験した話

雨宮 庵

第1話

「楽しみだね〜!」

「ニュージーランドに3週間留学~!」

「告白とかされちゃったりして!?」

「5年生で彼氏持ちか〜」

「有り得ないんじゃない?」

「そんなことないでしょ」

「ゆずちゃんは初めて付き合ったの小学一年生って言ってたし」

何を話しているかは分からないけどクラスの隅で盛り上がる女子達。

私はあまり興味はない。ただ単に勉強しに行くだけだ。一応私には彼氏がいる。だから告白されてもすぐ断る。最近彼氏とは上手くいってないけど…

とりあえず健康には気をつけなきゃね…

あ、初めまして。私の名前は雨宮柚です。

私は身長が高い。小学五年生で今150以上155以下だと思う。そのせいで悪口

なんてよくあること。慣れていると言ったら変だけどまぁ気にしてない。

私は言い返すことが得意。あと普通に強い方だと思う。空手茶帯。

で、話に戻ろう。

2月16日

今空港にいる。今日から3週間3月8日までニュージーランドに留学に行く。

ホームステイだから家の人が心配かな。とりあえず着いたら環境になれるのが

一番かな~。20時50分飛行機に乗った。色々と手続きに引っかかってしまった

子もいた。私はあまり寝ない人だと思う。みんなはもう寝てしまった。

着くまで起きてようかな。11時20分ニュージーランドの空港に着いた。

とても暑い。時差は4時間。4時間って以外に違う。

着いたらホームステイの人がお迎えに来てくれるらしい。

優しい人だといいな。言うの忘れてたけど2人でひとつの家にホームステイする。

一緒の子は佐伯玲音ちゃん。クラスの女王様気取りの取り巻きの1人。

私はあまり好きではない。女王様気取りの子に合わせてキャラを作っている。

そういう流されやすい人は嫌いだ。まぁ3週間だし我慢するか。

ホームステイの人がお迎えに来てくれた。お母さんは優しそうだな。

娘さんは女王様気取りで居そう…あと多分だけど裏表激しい人。あとワガママ

だろうな…お父さんはモーターバイクの先生をやっているらしい。

今度乗せてもらおう。

「ゆずちゃん!よろしくね!」

「ん。」

こういう子にまともな返事を返すのは時間の無駄だ。ここでも自分の意見

言えないだろうな…とりあえず私はホームステイの人達の化けの皮を

剥いでいくとするか。猫かぶってるからね。

「これから3週間よろしくお願いします」

「よろしくね!えっと…ゆずちゃんとれおんちゃんでいいよね?」

「「はい」」

とりあえず荷物を片付けるか。2人で使う部屋を準備してくれているみたい。

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