ジェットコースター

 次の日朝早く起き電車に乗ってるがアリスはウトウトして目を擦っていた。

「眠い……」

「俺もだわ……」

 昨日行けると思ってテンションが上がってしまいあまり寝ていない。

 電車に乗ること数時間、降りる駅のアナウンス鳴り降りた。

「まだ眠い……」

 俺はさっき少しの寝たおかげで眠気は取れたがアリスままだのようだ。

「頑張れ」

 手を引いて山手線に乗った。

 秋葉原とアナウンスした瞬間アリスの目がパッチリと覚まし窓を見た。

「アキバ!」

 外には今やっているアニメのキャラが看板が見えアリスは嬉しそうに眺めてた。

「いつか行きたいな……」

 俺もアキバには行ったことないからアリスと一緒に歩きたいな。

「今度行こうな」

「うん!」

 アリスはにこやかにほほ笑んだ。

 東京に降りて舞浜の電車まで乗り換えて降りると人が賑わっている。

 時計を見ると10時頃て針が指しているのも流石だなと思った。

「凄い人だな……」

「ねー」

 アリスと離れないようにしっかりと手を握って歩いた。

 入場を通り中に入ると乗り物に乗り楽しそうな声が聞こえてきてこっちまで楽しくなってきた。

 けど、どれから乗ろうか迷ってしまう。

「ア、アリスどれにする?」

「えっと、あーどうしよう! 沢山乗りたいのがあるよケンにぃ!」  

 アリスも嬉しそうではしゃいでるのがわかる。

「それじゃあジェットコースターに乗ろうよ! 一番定番だから」

「わかった。よし遊ぶぞ!」

「おぉー!」

 二人して拳を天に上げてジェットコースターの乗り場まで歩くと人が行列だった。

「人気だから人が沢山だね」

「だね。1時間ぐらいはかかるかな」

「い、1時間……」

 アリスはバックから携帯ゲーム機を取り出しゲームを始めた。

「それなら少しでもレベル上げが出来る……」

 画面に集中してる。もし周りにぶつかったら大変だ。

「危ないからダメだって」

「あぁ……」

 アリスは悲しい顔でケンの服をグィグィと引っ張る。

「お兄ちゃんお願いだからあと数レべで技が増えるの。お願いします返して!」

「並んでいる時は控えて。ぶつかるかもしれないし一時間なら話したら終わるから」

 アリスは少し涙目になりながらも頷いた。

「……わかった。けど何話したらいいの?」

「そうだな。今季アリスが楽しみにしているアニメってなに? 俺は【ぽんにょん】とかなんだけど」

「ホントに可愛いよね! 妖精たちの可愛くて生活するシーンの予告とか見ただけで楽しそうだなって」

「だな! 他にも……」


 アリスとアニメの話をしていたらいつも間にか次に乗る順番になっていた。

「だからさ。……て次だな」

「本当だ。早いね」

 係員の方が案内してくれてジェットコースターの先端に乗りバーを握りしめ発進した。

 最初は段々とゆっくり天の方の昇っていきガタンと止まった。

「わくわく」

 アリスは楽しそうだけど俺は心臓がバクバクとしている。

 そして一気に落ちていき風の勢いが来て体がグンと上がるが身が一気にしまった。

「「いやぁぁぁぁぁ!」」

 肩が段々と上がっていき怖いもあるけどスピードとアリスが楽しい顔ではしゃいでいるので楽しくなってくる。

「「いやっふうぅうぅぅ!」」

 あっという間に終わった。

 アリスが手を握り何度も左右に振ってくる。

「ケンにぃ楽しいね! あー。次は何処行こう!」

 目の前にポップコーンが売っていた。丁度口の中が欲しかったところだった。

「アリスポップコーン食べないか?」

「食べる食べる!」 

 ポップコーンを買って二人で食べながらぶらぶらと歩いた。

 するとアリスが服を引っ張った。

「ねぇねぇケンにぃ。次はお化け屋敷に行こうよ」

 ボロい小屋にろくろ首がこっちを見ていた。

 ケンはすぐさま別の方に向いて指をさしていた。

「い、いやアリスさん。あっちの方に行きませんか? ほら別のコースターもあるかもしれないし……」

「もしかしてお兄ちゃん怖いとか?」

 小悪魔みたいな顔で覗いていた。

「べ、別に怖くないし。良いよ行こうか」

「やったー。なんでも怖すぎて大人でも泣いてしまうんだって」

 自分でもわかるように顔が引きずっていた。

「へ、へぇー……」

 そしてお化け屋敷に入るのだった。


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