闇の遊戯
クレスマの法王。
それこそが彼女、レミジルー・アルブレヒト・アルトドルファーの現在の肩書である。
王位を継ぐ者のみが着ることを許される法衣を靡かせ、王間の最奥に堂々たる振る舞いでレミジルーは座る。
天井は壊れたまま、壁にも目立たないとはいえない損傷が窺える王の間で、彼女は感情の色を失った瞳を部屋全体に向けた。
「戦争を始めるわ」
発せられたのは唐突でいて、衝撃的な言葉。
しかしその言葉に狼狽を見せたのは王間に集まった中でも、ただ一人だけ。
ラムメスト・アルブレヒト・アルトドルファー。
レミジルーの双子の妹以外に、クレスマの新たな女王が口にした言葉へ驚きの感情を抱いた者はいなかった。
「……本気、なんですね?」
「ええ」
レミジルーの短い返事に溜め息を見せるのは、ソルダルド・シェイクスピア。
クレスマの筆頭騎士という立場にいる男だ。
そんなやり取りを見ながら、ラムメストは恐怖する。
何かが始まる。
いや、とっくに始まっていた。
何か取り返しのつかないことが、すでに始まっていたことを。
「だけど、私はアミラシルという国に恨みがあるわけじゃない。目的はただ一つ。……ムト・ジャンヌダルク、アミラシルに深く関係していると予想されるこの男を殺す事だけ。お父様の仇を討つことだけよ。だから、私はムトが出てこざるを得ない状況をつくりたい」
「アンダスタンッ! それで! クイーンレミジルーは具体的にどうするおつもりなのですかッ!?!?」
突如大きな声を叫ぶのは、目元だけを仮面で隠した男装の人物、グレゴアントニオ・ペインバック。
数日前に死亡が確認されたファブレガス・ギベルティに代わり、新たにクレスマ筆頭魔術師の席についた者だ。
クレスマの出身ではなく、身元も不明瞭なグレゴアントニオが筆頭魔術師に就く際には少なからず批判があったが、それを全て独権でレミジルーが黙らせたのだった。
「すでに私たちの意志はアミラシルに伝えてある。だから次は、私たちにアミラシルが決して敵わないことを伝えるつもりよ。……そう、あの男無しでは決して私たちへの勝ち目がないことをね」
暗く肥大した怒りが、レミジルーの瞳に浮かぶ。
知らない声。知らない瞳。
ラムメストは、姉がもはや自分の知る姉ではなくなってしまったことを改めて認識し、寂寥感に苛まれる。
姉を変えてしまったのは父の死か。
それとも別の何かなのか。
どんなに考えても、ラムメストには何もわからない。
ずっとその背中を見てきたはずの姉の瞳が、今一体何を見ているのかまるでわからなかった。
「伝言役はグレゴアントニオ、貴方に任せるわ」
「イエスッ! クイーンレミジルーッ! このワタクシが、かの国に絶望を教えて差し上げましょうッ!!!」
ついに宣告は下る。
安寧の時代の終焉。
破壊と狂気に塗れた時代の到来。
恍惚の笑みを浮かべる魔術師、諦めたような表情の騎士、笑顔を忘れた女王。
いつまで経っても修繕の予定が組まれない王の間の中で、慚愧するのはラムメストたった一人。
狂気の発端を間近にしてなお止められない自分を憎みながらも、彼女は自らの憧れが後戻りできない道を進んでいく様を眺めることしかできない。
もう彼女が、レミジルーの隣りに寄り添うことはできなかった。
――――――
「今日、皆に集まって貰ったのは他でもない。先日新たな王が誕生したばかりの国、クレスマの蛮行についてだ」
静謐な雰囲気。
緊張が張り巡らされた空間。
首都アポロンに構えられるアミラシルの王城の一室で、一人の青年が一切の感情を悟らせない言葉を吐く。
部屋に集められたのはアミラシルの中でも重要な役職につく者ばかり。
そんな重鎮たちの顔を睥睨しながら、円卓を指で叩くその青年の名を、パレスロッティ・ヘットフィールドといった。
「サマンサ、確認になるが、改めて我が国の置かれた状況を説明しろ」
「は、はいっ!」
青年に名を呼ばれた女性――サマンサ・ベリーマンは音の外れた返事をする。
額をびっしょりと濡らす汗をハンカチで拭うと、手元の書類を悪い滑舌で読み始めた。
「この数日間でアミラシル全土に点在する、比較的規模の小さな村、街が破壊、略奪行為に見舞われました。被害にあった箇所のほとんどで、特に市民の虐殺が目立っていて、生存者ゼロの箇所も多く、襲われた際に生き残った者を数えても、街の人口の一割を超えた箇所はありません」
「わお……!」
サマンサの報告に対し悲痛な声を上げたのは男の名は、キース・レノン。
片方が刈り上げられている髪型が特徴的な彼こそが、アミラシル国家騎士第二部隊隊長だった。
彼の声に説明を一旦停止させるサマンサ。
しかし、催促はすぐに行われる。
「続けろ、サマンサ」
「は、はいっ! 申し訳ありませんっ! パレスロッティ様! え、えーと、そして、その被害に関してですが、数少ない生存者に話を伺ったところ、襲撃者の服装は、法国クレスマの兵士が着用するものに非常に類似していたとのことです」
「……一体クレスマは何を考えている? 向こうはあの神帝が死んだばかりで、まだ国が落ち着いていない状況だろう?」
「ふぅー。それに、たしか新たに国を継いだ女王はまだ十代なはずだぜ? この時代、この時勢、このタイミングで、俺たちの国に喧嘩を売るメリットがサッパリわからないね」
新た卓上で口を開いたのはまだ顔に若さの見える勇壮な男――マルコ・グロイクロイツ。
アミラシル国家騎士第一部隊隊長、この国で最強と謳われる騎士だ。
マルコに合わせて、もう一度キースも喋り出す。
すると二人の屈強な男に続くように、他の者たちも思い思いに話を始め、サマンサの説明は今度こそ自然消滅した。
「――これで、ここ居る者は全員、アミラシルが現在どんな状況に置かれているのかを理解できたな?」
だが目の下に大きな隈をつくったパレスロッティが再び話し始めると、彼以外に言葉を発する者が消える。
沈黙は主への敬意。
アミラシルの王であるパレスロッティの言葉を自分たちが遮ることは、この場の誰一人としてよしとしない。
「もちろん、すでにこの件に関しては国際魔術連盟への連絡をすましてある。我らが別段何かをしなくても、すぐに九賢人が適切な処置をクレスマに下してくれるだろう」
パレスロッティの言葉に対し、部屋に集まった全員から同意の頷きが見える。
しかし、そこで言葉を途切らすことなく、アミラシルの若き王は言葉を続けた。
「だがまだ国際魔術連盟からの返答、リアクションがないため、一応の対策、準備はしてもらいたい。……むろん最悪のケース、戦争を仮定してな」
重く情感の籠った言葉。
そこでやっとパレスロッティの話は終わったようで、彼は背もたれに深く腰を預けた。
それが合図になったのか、これまで耳を傾けていただけの者たちがまた口を開き出す。
「……いや、でも本当にクレスマはよくわからないな? この時代にこんなことをやらかすなんてさ。国際魔術連盟は、世界正義なんて言ってるけどあれは口だけじゃないぜ? 実際にあそこの九賢人とかいう化け物どもは、本当にあいつらだけで世界全てを相手にできる力をもってる。正直狙いがわからないね」
「ああ、今回に関していえば、私もキースに同感だ。ただでさえ国力が低下しているこの状況。……レミジルー・アルブレヒト・アルトドルファー、本当に彼女の意志なのかさえ疑問だな」
「あれ? そういえば、その新しい女王って、ついこの間パレスロッティ様に会いに来て、挙句の果てに脱走かましたじゃじゃ馬ちゃんだよな?」
キースがチラリとパレスロッティに視線を向けるが、答えは返ってこない。
実際に会ってどういった人物だったのかをキースは尋ねたかったのだが、あまりパレスロッティの機嫌がよさそうに見えなかったため、言葉にして訊く真似はしなかった。
「これで今日は解散とする。各自、自分の仕事に戻ってくれて構わない」
そして適当なところでパレスロッティは椅子から立つ。
アミラシルの王に合わせて、他の者たちも腰を上げた。
終了の合図。
疲れた声で若き王は最後にと言葉を残そうとする――、
「ハローッ! キングダムアミラシルッ! 今日は皆さまにお伝えしたいことがあって、このワタクシがやってまいりましたッ!!!
――が、その時、鼓膜に直接触れられているかのような大声が、パレスロッティを含め、部屋にいる者全員、いや、それ以上、アポロン全体へと響き渡った。
明らかな動揺が室内にも広がっていて、アポロンに住む誰もが同じ疑問を抱いているだろう。
「なんだこの声は? 誰だ? 一体どこから?」
「あ! み、皆さん! 窓の外を見てみてくださいっ!!!」
「……窓の外だと?」
恐怖を表情に加えたサマンサが、硝子の向こう側を指さす。
その人差し指の先にパレスロッティは視線を移し、そして灰色の空にポツンと浮かぶ一つの点を見つけた。
「どうもアミラシルの皆さん! 初めましてッ! ワタクシはクレスマの筆頭魔術師、グレゴアントニオ・ペインバックと申します! 以後お見知りおきをッ!!!」
アポロンの街の中心辺りでふわりと浮かび、大袈裟な身振り手振りを披露する謎の人物。
グレゴアントニオと名乗った法国クレスマの紋章が刻まれた服を着る、その者こそが異常の元凶であることはすぐにわかった。
「おいおい、嘘だろ? あいつどっから現れたんだ? まさか転移魔法か? 勘弁してくれよ。転移魔法を使える奴なんて九賢人以外にはいないんじゃなかったのか? しかも浮いてるしよ」
キースが驚きと焦りに唇を舐める。
それも当然だ。
転移魔法。
それは上手く使えば、簡単に一国を沈めることすら可能な魔法。
これまでは使い手が限られていたため問題になることがなかったが、一つの国に属する者の中にその使い手が存在するとなると、それは非常に厄介なことに繋がる。
「そしてワタクシが王より授かった伝言は以下になりますッ! ……これよりクレスマは、アミラシルに対しての戦争を宣言する」
誰もが言葉を失う。
遠目からでも理解できた。
グレゴアントニオがその言葉を放った瞬間、たしかに笑ったことを。
「率直に言って、汚い手を使えば、ワタクシたちはいつでもアナタ方を潰すことができるッ! しかしワタクシたちの王はそれを認めませんッ! 全力のアミラシルを叩き潰したいのですッ! ゆえに準備をしてくださいッ! 少しでもワタクシたちに抗えるような準備をッ!!!」
グレゴアントニオの独演会は続く。
誰も止めようとはしない。
いや、誰にも止める術がないのだ。
「手土産にワタクシたちの力がどれほどか、教えて差し上げましょうッ! イッツッ! プレゼントフォーアミラシルッ! 《
――パチンッ、突然グレゴアントニオが指を鳴らす。
その瞬間、曇天の下に太陽が顕現した。
前触れのない、圧倒的な魔力の解放。
眩しく煌めく、暴虐の光。
触れるもの全てを灼き尽くす炎が、瞬く間にアポロンを飲み込んでいく。
「そんな……嘘でしょ……?」
やがてサマンサは、震える声を漏らす。
奮われたのは、悲鳴すら許さない無慈悲な暴力。
いくつの命が、刹那の間に奪われたのか。
サマンサは一瞬で変わり果ててしまった窓の外から見える街の景色を、目に映る自らの生まれ故郷の姿を、荒い呼吸と共に呆然と眺める。
「ああッ! 言い忘れていましたが、皆さんにとって一つだけ残念なお知らせがありますッ! 今回の件に関して国際魔術連盟が関わることはありませんッ! なので、その事に十分注意して、準備をお願い致しますッ!!!」
宙に浮くグレゴアントニオの下には、もう何も残っていない。
たった一つの魔法によって、アポロンの街は綺麗に中心部を消滅させられてしまった。
かろうじて王城にまでは危害が及んでいないが、もしグレゴアントニオがその気だったなら、城を一秒にも満たない間に消し去ることができたのであろう。
信じられないような事実が、彼らに圧し掛かる。
「クレスマが侵攻を始めるのは二日後ですッ! くれぐれもお忘れなきようッ!!! 是非是非ッ! 急いでご準備をお願い致しますねッ!?!?」
自らの仕事に満足したのか、目元の仮面の位置を整えるとグレゴアントニオは背を城に向ける。
微かに残る熱気で、陽炎のように歪んで見える背中を追える者は、この国にはいない。
そして破壊と狂気の魔術師は、心底楽しそうに哄笑し、唯一言葉だけを残していく。
「……それではヘパイストス平原にて皆さんをお待ちしております。また二日後にお会いましょう」
――――
闇空の下、二つの月に黄金を照らされる少女が一人ベンチに座っている。
淡い白シャツの上に濃藍のローブを羽織り、誰もいない広場でぼんやりと夜空を眺めるその少女の名はラムメスト・アルブレヒト・アルトドルファー。
クレスマ王家の三女の頬を、冷え切った風が撫でていく。
「あら? ラムメスト様。こんな場所で何をなさっているのですか? もう遅い時間ですし、お体にさわりますよ」
「……ルックバード先生」
ふと無為に時間を過ごすラムメストに、舌足らずな声がかかる。
孤独に悩む王女に話しかけたのは、頭頂部にお団子をつくった可愛らしい女性。
彼女の名はエミリア・ルックバード。アルテミス国立魔法魔術学園の教師の一人だ。
「何か悩み事ですか? もしこのルックバードでよければ話を聞きますよ?」
柔和な笑みを浮かべながらルックバードは、ラムメストの横に腰を下ろす。
書類の束を地面に置き、彼女は沈んだ表情の教え子へ耳を傾けた。
「先生。先生も明日、ヘパイストス平原にてクレスマがアミラシルと戦をすること、ご存知ですよね?」
「はい。存じ上げております。私も一応、この学園の教師である以前に、国に仕える者ですから」
「……私は思うのです。この戦争は……レミジルーお姉様は間違っていると」
ルックバードは静かにラムメストを見守る。
ゆっくりと、だが確実に吐き出されていく重い声を聞き取ることだけに集中していた。
「でも、私は何もできない。お姉様が間違っていると思っていても、それを口に出すことができないし、止めることもできない。……私は自分が情けないです。私はいつもレミジルーお姉様の後ろにいるだけ」
瞳を潤ませラムメストは語る。
そんな様子を眺めながら、ルックバードは不思議な気持ちになった。
誰よりも心優しく、慎み深い。
ルックバードが抱く、ラムメストへの印象はそのようなものだ。
躊躇わずに一歩二歩先を歩いていく姉のレミジルーとは違い、ラムメストはいつも一歩二歩下がってから物事を見る。
だがそれは双子の姫の個性であり、その性格の差を彼女自身が疎ましく思っているとは知らなかった。
「私は、昔からレミジルーお姉様が羨ましかったんです。私と違って、いつだって自信に溢れていて、自分の意志を強く持っていて、誰よりも綺麗で魅力的な人だったから……」
思い返してみれば、レミジルーの背中ばかりをラムメストは追いかけていた。
ルックバードはあの背中を追うラムメストの瞳に、尊敬以外の感情があったことをこの時初めて知る。
「……でも、だからこそ、私は嫌なのです。私の憧れの人が間違ったことをするのが。レミジルーお姉様が間違った道を進んでいくことが許せないのです」
小さな手は強く拳を握り締める。
目に見えるのは後悔の表情。
これほどこの子が感情をあらわにするのは、初めてかもしれない。
ルックバードは我が子のようだった王女が、知らない間に変わり始めていることを、少しだけ嬉しく思う。
「でも結局、私はレミジルーお姉様を止めることができなかった。お姉様は復讐の亡霊に憑りつかれたまま。……滑稽ですよね? 結局私はお姉様と違って口ばっかりなんです。この夜が終われば、私の憧れの人はその光を二度と取り戻せなくなる」
諦めたような笑顔は、ラムメストには似合わない。ルックバードはそう感じた。
彼女にはわからない。この国に何がおきているのか。レミジルーはなぜ変わってしまったのか。
それでも、いや、だからこそルックバードは一人悩み続ける少女に力を貸したかった。
「……まだです。まだ諦めてはいけません! ラムメスト様! まだ夜は明けていませんよ! 間に合います! ええ! きっと間に合います! さあ行きましょう! レミジルーお姉様を止める方法がまだ何か残っているかもしれません!」
「え? で、でも……」
ルックバードは熱い思いを抱き、ラムメストの凍えた手を握り締める。
力になれるかはわからない。もしかしたら自分の言葉は無責任なものかもしれない。
だがそんなことはルックバードにとって関係のないものだった。
「いえ、いいんです。ルックバード先生。王家の娘にこんなことを言われたら困りますよね。申し訳ありませんでした。私が王女だからって無理はなさらないでくだ――」
「――違います! それは違いますよ、ラムメスト様」
ルックバードの助けを固辞しようとするラムメストだが、それは音程の外れた大声に遮られる。
顔は紅潮していて、熱く握り締めた手はまだそのまま。
「私がラムメスト様のお力になりたいのは、ラムメスト様が王家の方だからではありません。ラムメスト様だからこそ、お力になりたいのです!」
「ルックバード先生……」
今にも泣きそうなラムメストを、真っ直ぐと見つめるルックバード。
お団子頭から毛が一本飛び出ているが、それすらも今は気にならない。
「だいたい、教師が教え子の力になりたいと思うのは、当然のことでしょう?」
ルックバードが優しく笑いかける。
母の笑顔を知らないラムメストは、その笑顔に知らないはずの温もりを感じた。
「……わかりました。それではお願いします、ルックバード先生。時間はありませんが、レミジルーお姉様の考えを変えられる何かを一緒に探しましょう!」
「はい! その意気です! ラムメスト様!」
二つの月光の下、クレスマに生を受けた女性が二人互いに頭を下げ合う。
やがて木製のベンチは空席になり、慌ただしく王城に向かう足音だけが夜に響き渡った。
「……見つけました」
「それは何ですか? ラムメスト様?」
月の光が薄まり、太陽が顔を出す準備を整える朝と夜の狭間。
今はもう使われることのなくなった前クレスマ法王、アイザック・アルブレヒト・アルトドルファーの私室で、全身に疲労感を滲ませる女性が二人いた。
「お姉様は復讐に憑りつかれている……でももしかしたら、これがお姉様を解き放つ鍵になるかもしれない……!」
血走った目で紫髪の少女は、手に持った一枚の紙を見つめる。
彼女の目の前の机上には、葬儀の際に着替えさせられたアイザックの死ぬ直前の衣服が広げられていた。
“拝啓、レミのパパさんへ
この手紙は謝罪とお願いと言い訳的なものを書き連ねたものです。
しかし勘違いしないで頂きたいのは、これがあくまで言い訳的なものであって、言い訳ではないということ。
要するに俺は無実です。そのことだけは理解して、この先をお読みください。
…………
P.S. 娘さんは中々に立派に育っていますね。もし婿選びに迷ったら、ムト・ジャンヌダルクの名を思い出して頂いても構いませんよ”
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