短編集
るい
第1話
一人称・会いたい気持ち
「寂しいな。」「顔見たい。」
端末に、メッセージを書いては消す。
今は月末調整、私もあいつも終わらない仕事の間。
煙草休憩も珈琲休憩もトイレさえも、行ける空気ではない。
忙しいし、"そんな事"してる場合じゃないし、わかってるけど。
切羽詰まって、余裕が無いとき程、あいつの顔が見たい。
「煙草休憩10分」
送信して、「休憩10分直ぐ戻ります。」
一声かけて、いつもの喫煙所に行く。
あいつは、煙草吸わないし、気付かない可能性だってある。
けど、一瞬でも顔見れたら、頑張れる。
多分。
だから、気付いて欲しいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます