恋するアルベルト・ノア 4

目的を達成して帰路の道に着くのだが

何度も何度も錬金術師クリスに

お願いしている


「どうしても【賢者の石】を作成できる

錬金術師が欲しい」

「私の言われたとおりにスキルを

覚えてくれないだろうか?」


「全面的な研究と資材の提供を

約束するなら!」

即答でソラはそれを受け入れ

バックアップを申し出る!


ソラからすると賢者の石が補給できないと

エリザクラスのオートドールならまだしろ

『統括のアリス』のエネルギーには

【賢者の石が必要】になる

普段の生活ならいいが全力の戦闘になると

エネルギー切れ稼働停止という

不幸が起きかねない!


というかギルドで全力を挙げて経験値や

資材をつぎ込んで作成されたアリスは

規格外の強さを誇る!


あのノアの化け物と戦うには

一対一とか言ってられない!

アリスも投入すれば互角以上の戦いができる可能性がある!


この錬金術師のクリスは大事に育てなければならない!


リベンジ戦の準備をしているのだが、

その準備が整わないうちにノアに捕捉されることになる!




「チッ!死神が現れた・・・・」


全くもう来るのかよ!


はるか遠くからわかるように

マーキングというか

魔力波長や気の違いによる音紋登録!

一番の脅威の【ノア】




確実性は多少は落ちるが、とりあえず

そのようにみるべきだ!


真っ直ぐこちらのほうに空中移動魔法

【フライ】から

【飛翔】高速移動で近付いてくる!

相手もこちらを関知するマーキングか何らかの監視が居たと思うべきであろう!


一分もかからずこちらに到達する!

不意打ちされなかっただけでも

良しとするべきだろう!


「クリスお前は一刻も早くここを離れろ!」

「これから戦闘になる!守ってやれる保証はない!」


「色々と付き合わせて悪かったな!」


珍しい『優しい言葉と声』に気持ち

ドキマギしていると

金貨の入った袋を顔に投げつけられ

顔面キャッチする!

「ぶっ!イタイ!」


「お前は必ず生き残れ!

俺にとって大事な存在だ!」


告白まがいのセリフに聞こえなくもない

セリフを真面目な顔でいわれ驚くが、

早く行けとせかされ、そこを離脱する



【EMC エマージェンシー】


ギルメン全てを緊急招集【強制転移】させてもいいが、戦力には程遠い!

折角の仲間が皆殺しにされても困る!」


器用にもギルドの最強種

【アンティーク・ドール】

古代の自動人形


【マスターアリスのみを招集 

魔法陣から転移させる】


(召喚獣とは別系統の魔道アーマーの人形版 この方法で呼ぶしかない!)


当時のギルドの仲間と皆で力を合わせあらゆるものをつぎ込み作りこまれた存在


ベースの素体は 機甲技師 

アルティメット・ドールマスター  


【究極の魔導王】の一人が手掛けた

機甲人形


神代の迷宮の60層で自動人形

(オートドール)の統括指揮個体


【超越種】 

基本のオートドールの1000倍の能力がある


何とか倒して持ち帰り!


機構技師 錬金術師の力で主の名を書き換えることに成功している!


その後はギルド経験値を永遠とつぎ込まれ能力の上限開放を繰り返し


恐ろしいスペックの化け物と化している!


ギルド【空の記憶】のライバルの

【腐海の淑女】というギルドは


執事タイプのオートドールの捕獲に成功して

「黒執事」に換装され


ギルド経験値による強化により、

熾烈な争いを繰り広げられていた、


簡易魔法陣から召喚された

【マスターアリス】は

スカートの裾を軽く持ちかげて

優雅に挨拶をする!


「グッドアフタヌーン マイ マスター」


「お仕事お疲れ様です!」

「マスター ご命令を何なりとどうぞ!」


「わたしはマスターのためならなんでも

させていただきます」



時間に合わせたテンプレのあいさつが入る


本題に入ろうと思ったら・・・

追加のセリフが・・


「マスター、一緒にメイド服、

着てみませんか?」


誰だ!こんなセリフ教えて

仕込んだのは・・・

いやなものを想像してしまった・・・


あの白塗りお化け(長橋)に意趣返しに

着せてやるか・・・


感情がないというか

善悪の判断もつかないアリスは

ただ仕込まれ命令されたことを

実行しているに過ぎない!

何ら変なこととも思っていないのであろう!



「これからスグ敵にエンカウントする!」


「敵はMVPクラスのボスを想定」


「戦術コードは対人戦PVP仕様」


「武器の使用は臨機応変に任せる!」

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