2話 凱旋2

凱旋2


次の日なんの気まぐれが、女主人のギルマスがギルド嬢の格好をして

来るのままだか!と隠れて待っている


かわいいわが子には「ママきれーい!」誉めたてられたが



ギルドの部下の職員には怖いものでも見るような感じで見られ恥ずかしくなり

慌てて部屋に引っこんでいる!


其処に待ちに待った客 ソラたちが現れる!

どうせ友達もいなくてソロだろうと高をくくっていたら甘かった!


ソラのほかに【ギグ】【着物の高貴な姫】【宿屋のおかみさん】

4にんPT


昨日報酬貰い忘れたんだけど・・・お願いできるかな

【私の専属さん】いますか~


呼び出しが来た!この年になって不安と期待とか馬鹿げているが・・・

堅いロボットな動きで受付まで何とか歩いていく!


その時「着物の姫と目が合う!」


「何か用か、小娘!」

私と変わらないような年の小娘に言い放たれる!

私は小娘だったのか?いや、そんなことはない!


「悪いけど職員集めてくれない!大変だと思うよ!」

証拠の収集品が・・・いくらでも魔法のバックから出てくる!


討伐証明のノーマルドロップ品が4000個 

信じられないことにあとは捨てた!とか

レアのポーション材料が400個 あとは闇属性の武器が50個


「面倒だから適当に買い取って」


【クエスト達成8回】で・・・

達成の仕方が色々とオカシイ

このギルドに居合わせたものは凄すぎる出来事なので!


「おかしい!うちらでは一生達成できないクエストがいとも簡単に・・」

「私はAランク当然だけどギグもAランクに昇格で!

うちの部下がランク低いとカッコがつかないのでねー」


ランクを抜かれた納得いかない冒険者はギグに向かって

「くそ!金魚のふんやろうが!」そう呟くが

生贄にして見捨てた当人その人だ!


ギグのギルドカードを見るとアンデッド討伐が100になっている

普通なら十分すぎる戦果だ!


アイテム収集に夢中な時うっとおしくて適当に払っていた

戦果が100にまでなっていたらしい!


「いやー予定より稼ぎがいまいちでねー」


「マジックポーション材料【青の魔力結晶】500は

欲しかったところだが・・・」


「たった三時間で切り上げたものだから」


ギグは既に適応して「兄貴すみませんでした!」


「ボスか総裁と呼べ!」そう蹴られていたりする


ダンジョンの特に危険な死の大広間 【通称 死の円卓】に3時間・・・

モンスターが途切れることなく湧くと言う魔境に・・・

狂ってやがる!


周りからみると次元が違い過ぎる存在!

最近の冒険者は化け物なのか?


此処にいる筆頭の上位魔術師に聞くと私ならPTでも30分が限界だろう!

ソラからすればこんなことで誉めたてられても・・・


「あーあそこならドラゴンベスト装備して」

「範囲攻撃さえあれば誰だって行けると思うよ!」


お前と一緒にするな!とヤジが飛ぶ中


「ギグお前ソロで行って来い!SP回復剤が切れない限りイケル!

覚えたスキル「横一文字」「重刃斬」それだけで余裕だ!


「ボス、この革鎧ってまさか・・・」


『ドラゴンベスト』だ!だがこんなもの雑魚の亜竜、

ドラゴンの出来そこないの落とす装備』

俺なら捨てるがね、


「HPUP 回避UP あと全耐性UP(小)それだけだ!」


「次からお前が引率な!」


ギグは安息もつかの間 世界の終わったかのような顔さえしている

「そんな・・・」自信などあろうはずもない!


収集品の会計が終わったようで【金貨5万枚】になります!

震える手で数多くの大袋に分け10個ある!5000枚ごとなのか!


ギグお前には迷惑かけたな!やる!

その一言でギグが卒倒する!

(ここまでの大金は見たことがない・・・)


そういえばランクUP 祝い、上がったものが財産はたくんじゃ・・・

財産の7割とか仲間へのお礼に・・・


起き上がったギグが「なんかの嫌がらせですか?」

ハラハラ泣いている!


「ボスいくらなんでも全ては頂けない・・・」

律儀に半分返してくる

「そうか・・・」


ギルマスに向かって昨日はすまなかった!これを修理費に・・・

そのままキラーパスで・・・


お前が壊したわけではない!

特にもらう理由もないがくれるものなら喜んでもらう!



「その代わりと言っては何だが冒険者登録に」

この「アンナさん」と「長橋さん」をお願いします!

どう見ても宿屋のおばちゃんやお姫様


長橋の方はギルマスをにらんで「なんか文句あるのか小娘」そう呟いている!


後宮 伏魔殿を【支配した女帝】というか【魔王】

気分一つで人すら殺してきたお局様


「しょうがない力を見せてやれ」


ネクロマンサーの力で大量にレイスを召喚して放出する魔物の群れに囲まれて

悲鳴をあげたり通用しない武器で必死に戦うもの!


命令を出してもいないのに人を襲おうとしたものを長橋の方が

苦しみを最大限に与えて不届き物を浄化する!


そして空の回りのレイスは礼儀正しく並んで整列した後に

【長橋の方に吸収される】

(ソヒーのようなふよふよ浮いていた幽霊たち)


なんだ!此処は魔界なのか???夢でも見ているんじゃないのか?

綺麗なお姫様の幽霊が微笑んでくれたような幻覚が・・・



後は何の変哲もない宿屋のおばちゃん


ソラは言う「多分この中でアンナが一番強い!」


LVが90を誇り 料理人スキルや装備特性の制か包丁の攻撃力がやばすぎる!

武器修練 包丁LV10 ダメージ500%UP

料理研究 料理人スキルで更にブーストされている

料理特性 魚料理 鳥 豚 牛 肉料理




料理スキルが攻撃技 ソラですら戦慄が走った!ほどである!

食材と判断した瞬間 均等にこま切れにしてモンスターがブロックステーキに変わったり

モンスターを生きたままアサシン顔負けの解体をしたり!


ワイバーンを大砲のような包丁投げ、投擲で撃墜して

太刀筋さえ見えない神速の包丁さばきで

魚でも捌くかのように綺麗にパーツごとに30秒で解体されている!

【鳥料理判定】

「たぶんアサシンの太刀筋より早く正確で威力がある・・・」



『そういえばワイバーンの討伐隊を派遣したのだが居なかったのは・・・』

(多人数PTでのレイド戦指定モンスター)


「あら、あら~」そして天然で考えが読めない!

基本は御客をもてなすことと美味しい料理を作ること

食材を手に入れることしか考えていない存在!


多分ソロでミノタウロスでさえ倒し 和牛ステーキにしてしまうだろう!


そしてつつがなく登録が終わり拠点に帰宅してしばしの休み

平和な生活に入ることになる!

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