見えないもの、知らないもの
青い空は高い。濃い空は低い。星空はどこまでも遠く、月は模様が見えるほど近いから、いつか触れたいと手を伸ばした。あの先に宇宙があるなんて、ぼくには信じられないな。だけどロケットは空を突き抜けて、宇宙に浮かぶ地球を見る。地球の偉大さ。地球のちっぽけさ。太陽の偉大さ。太陽のちっぽけさ。もしかしたら、宇宙のちっぽけさ。それでもなお、宇宙の偉大さ。そこに生きる、ぼくのちっぽけさ。と、ぼくの偉大さ。は、ぼくだけが知らない。
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