タイムカプセル



あれから、いくつの朝を超え、昼を超え、夜を超えたのだろう。

触れる土はいつだってひんやりと冷たい。

けれど凍えることはなかった。

内に抱える空気はあの日のまま、ほんのりと温かい。

暗闇の中で繰り返し繰り返し夢をみる。

あの子たちの思い出と希望を抱きながら今日も眠るのだ。


待ってるよ。

覚えているよ。

あの日よりいくらか歳をとった君たちが、ここへ帰ってくるまで。


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