ワタシの死体~ミニマムストーリー3~
大豆
5月11日 7:47
久瀬亮平
ヤクザは潰しが利かない。
これは先輩の言葉だ。
実際組を抜けてからのこの半年、職にありつけてもいない(探してもいないのだが)。
俺も今年で34。燻っている場合じゃない。
にしても、俺にも肉親がいてよかった。
俺が7つの時両親仲良く蒸発。
何故か妹だけつれて。
そんな時俺を引き取ってくれたのがばーちゃん。
このおんぼろ団地に。
当時からぼろかったな。
何はともあればーちゃんマジ感謝。
ばーちゃんいなかったら養護施設だかなんだかに送られてたんだろうな。
耐えらんねーよ他人と共同生活とか。
まあでも結果ヤクザなんかになっちまって申し訳なかったわ。
ばーちゃん組に電話かけてきて泣いてたもんな。
「うちの亮くんを抜けさせてください~」っつって。
あれは恥ずかしかった。
まあ、それはそれとして。
そんなばーちゃん。
ばーちゃんが、
くせぇ……。死後何日だ?腐ってるんじゃね?
どーしよこれ?通報すべき?
いや、でも死んだのバレなきゃ年金横取り出来るよな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます