極限の賭け
この時間。この体調。この状況。とてもエッセイなど書いている状態ではない。
が、この状態で書くことさえ出来れば、滅多なことでは止めようなんて気にはならないだろう。
何事も賭けである――サイコロの目で全部決まってしまう程、シンプルでもないが、それでも張るときは張らなくてはならない。人からするとどんなに馬鹿げている試みであったとしても。
賭けに勝てば、自分が幸運であるという実績と自信が与えられるだろう。負けたらどうなるのか。ただ、倒れるだけである。後悔も悲嘆もなく、意識を失うだろう。
サイコロの目の合計は8。原稿用紙一枚分の内容。それが長く遠く感じられる。
ある意味、妄言に最も近い内容に仕上がるのではないか。この地に足がつかない浮遊感。最終的には「私には手があり、足がある」などと当たり前の話をただひたすらに羅列するだけの文章になるのかもしれない。それはエッセイではなく日記という話になってしまう。
創作論なんて素晴らしいものは、やはり語れない。実際に起こったことを書くのが一番手っ取り早く、リアリティがあるなんてことくらいしか。
一日中水だけを取り続けた状態で、丑三つ時に執筆をするとどんな精神状態になるのかというのは分かった。(すぐ忘れてしまうだろうが)
頭が痛くなり、胸がチリチリとし、どうでもよくなるということだ。
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