妄作論

脳幹 まこと

1-1

文字数バイアス


 何かの作品を新しく連載するとしよう。


 そんな時、一話目で2000文字書いたら、もう二話目以降は2000文字前後じゃなきゃダメな雰囲気が出てくる。

 でも、仮に日次連載だったとしたら、毎日2000文字ひねり出さなきゃいかん。だからものの二、三日で「そんなの無理ぃ~」って断念する羽目になる。

 週次になって……不定期になって……そして沈んでいく。


 ストック作っとけ? その意見は分かる。日次更新にしようとしたのが間違いなんだとか。


 でも、こちとら凄く面白いアイデアがわいてきてしまったんだ。熱意が冷めないうちに書いておきたい、でも、一人で黙々と貯めるのも嫌だ!!

 この偉業、誰かに見せつけてやりたい!!


 さて、どうしたものか。文字数を稼ぐために、あのキャラの語尾を100文字くらいに伸ばしてやろうか、それともWikipediaの文章丸パクリな蘊蓄でも押し込んでやろうか。


 誰が決めたか知らない、この文字数バイアス。



 俺はこうすることにした。そうだ、サイコロに決めてもらおう!!

 ①六面サイコロを3つ用意する。

 ②サイコロを投げる。

 ③出た目の合計×50文字をノルマにして、その分だけは書く。


 振れ幅は3~18になるから、予想される文字数は150文字~900文字ってことになる。

 いやあ、気楽だ。最小値の3だったら、Twitterの1つのつぶやきとおおよそ同じくらいの文字数で済むし、800文字の話の後に200文字の話を書いても


「あれもこれも全部、サイコロのせいで~す!!」


 としてしまえばいい。かくいうこの話の文字数もサイコロで決めた。(6・4・2なので、600文字がノルマ)


 さて、次のノルマは何文字になるのだろうか?

 

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