フェルディナント大公のオシャレと予想外の悲劇
オーストリアのフェルディナント大公は、大変なオシャレとして有名だった。
大きな行事の時は、服にシワができないようにと、着た部分を後で各部分を糸で縫い合わせてしまうというほどの徹底ぶり。
しかし、フェルディナント大公のこの徹底ぶりが、大きな事件をもたらしてしまう。
一九一四年。サラエボで、悲劇は起こった。
フェルディナント大公が、銃撃されてしまったのである。
出血がひどく、急いで服を脱がせなければならなかったのだが、この時も、フェルディナント大公は服を縫い合わせてしまっていたのだ。
なんとかして脱がせなければならないが、ハサミをもってこなければ脱がすことはできない。
そうこうしているうちに出血はどんどんひどくなり、結局、フェルディナント大公は出血多量で亡くなってしまった。
そしてこれが、第一次世界大戦のキッカケとなってしまうのである。
オシャレが引き起こした、世界レベルの人災と言えよう。
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