天才たちの悲愴な最期
歴史に名を残す天才たちといえど、その人生は必ずしも幸福とは言い難い人々もいた。
ガリレオは国を追われ、国から国へと逃亡し、しまいには投獄されてしまうことになった。
デカルトも亡命生活を送り、強制的に軍隊に徴兵されたうえに、ズタボロにこき使われ、異国の地で死んだ。
フランスの解剖学者・ベサリウスは、異端者として攻撃され、放浪者となり、死体盗み及び死体分断の罪で処刑されかけてしまう。
なんとか信用を回復しようと聖地エルサレムへと巡礼の旅に出たのだが、その時に船が沈んで死亡した。
コペルニクスは、自分の大発見を公表しようにも、それによる危害を恐れてためらい、自分の著書を手にすることができたのは、自分の死の間際であった。
そしてケプラーは、時の皇帝に雇われたのだが給料を払ってくれず、母親を魔女として逮捕されてしまうなど、ロクな目にあわなかった。
極めつけはやはりゴッホではなかろうか。
ゴッホは死ぬまで絵画が理解されず、しまいには自分の両耳を切り落としてまで絵画を描き続けるという、狂気に満ちた最期を送っている。
せめて、彼らの功績が、死後に大きく世界に評価されたことが、彼らの慰みにならんことを願うのみだ。
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