数学者という魔法使いフランシスカ
世界で最初の暗号解読法の確立者は、フランスの数学者であるフランシスカ・ビエタであり、彼は当時フランスと交戦中だったスペイン側の暗号を次々と鮮やかに解読してみせた。
あまりにも機密がフランス側に漏れることを不思議がったスペイン王・フィリップ二世は、フランス側に対して、
「貴様らはなんと卑怯な奴らだ。よりにもよって、魔法使いの手を借りるとは」
という批判を大真面目に繰り出した。しかも、それだけに飽き足らず、なんとローマ法王にも同じように訴え出たのである。
あまりにも進んだ技術というのは、魔法のように感じてしまうものかもしれない。
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