　第二次世界大戦中、ＦＢＩは各国の最新の情報を得るために、何かいい方法はないかと画策した。

　首脳部たちが熟考を重ねた結果、ニューヨークのグリニッチ・ビレッジに、とある施設を作ることにした。

　その施設は何かというと、なんと秘密のゲイ・バー。

　そしてそこに、各国語が堪能なエージェントを送り込んだのである。

　何をバカなことをと思われるかもしれないが、ところがどっこい、この作戦はかなりの成果をあげたのである。

　それはなぜかというと、グリニッチ・ビレッジは、様々な国からの寄港船が溢れる場所であり、その寄港船からの船員たちが、秘密のゲイ・バーに立ち寄り、そこで同じセクシャルマイノリティ同士で、はばかることのない世間話をしたからである。

　さすがはＦＢＩというべき……なのだろう。

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