哲学者デカルトの考える、サルの真実


 フランスの哲学者デカルトは、様々な書物を読み、見聞を広めていくうちに、とある仮定を思いつき、それを証明しようと考えた。

 その仮定とは、サルについてである。

 デカルトは大まじめに、サルはなんで喋らないのかと自分なりに思考を続けていき、


「サルは本当は喋れるのだが、仕事をさせられてはたまらないと、黙っているのではないか」


 という、なんともすさまじい結論に思い立ったのだ。

 もちろん、その証明はできるはずもなかったのだが、哲学というのは、こういう想像力も必要なのだと考えさせられる一幕とは言えないだろうか…………言えないかな。

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