シェイクスピア・後の祭り
リア王やロミオとジュリエット等の名作戯曲の数々で知られる、ウィリアム・シェイクスピア。
彼の作品は、世界広く知られているが、彼自身についてはあまりよく知られていないことを御存じだろうか?
そもそも、シェイクスピアを研究しようと識者が思い立ったのは、シェイクスピアが亡くなってから半世紀も経ってからだったのだ。
なので、今さら伝記を書こうとしても、時代の状況が一変していたので、もはや手遅れだったのである。
シェイクスピアの知人友人はもれなく死亡しており、シェイクスピア本人も、自分自身については何一つ書き残していなかった。
そのため、結局シェイクスピアなる人物はいなかったのではないか――シェイクスピアという名は、その当時の劇作家たちのペンネームではなかったのか? などという、シェイクスピア別人説などが浮上してしまうほどに、シェイクスピアという人物は神秘と謎のヴェールに包まれた人物となってしまったのである。
偉大な人物や、優れた人物というのは、己のことを語らずに行動でもってその存在感を示すというが、まさにシェイクスピアこそ、この格言にピッタリな人物と言えないだろうか。
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