アンデルセンの当時の評価


 童話と言えばと質問すれば、おおよその人が、グリム童話かアンデルセン童話と答えてくれるのではなかろうか?

 それほどまでに有名な二人の童話作家だが、そのうちアンデルセンのほうは、アンデルセンの童話が出版された当初はそれはとてもひどい評価をされていた。

 例を挙げるなら――――、


「こんな内容は、子供向きの話ではない」

「子供の成長過程で、好ましくない影響を与える」


 などなど、散々なものだったのだ。童話集どころか、有害図書集扱いされていた。

 しかし、それが現代となって、童話集の筆頭としての評価を受けている。

 これを鑑みるに、小説や物語の評価というものは、当初の評価が悪くても、後世において評価されるということも十二分にあるということだ。


 つまるところ、結局は継続というものが大事なのだ。

 人からけなされても、自分の意志を曲げずに、ひたすら書き続け、コンスタントに発表する。そうすれば、今は評価をされなくても、いずれは評価されることになるのではなかろうか。ただし、それは良い評価だけとは限らないもしれないが。それでも、評価をされないというよりはマシというものだ。

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