異世界転生したけどメンヘラサイコストーカーが追ってくる
ゆにすた
第1話:メンヘラサイコパスストーカーによって終わる今生
■まえがき
息抜きレベルで書いてみました。
プロットとかは雑なので微修正しながら書いていきます。
しかし、不定期更新(予定)となると思われますが‥
それでは末永く、宜しくお願いします。
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「なぁ‥私さ、お前の事好きなんだわ、付き合えよ」
僕、
彼女のは
金髪、ピアスに着崩した制服‥周りの人はこの子が怖いと言う。
けど、僕は知っている、この子は本当は優しい子だと言う事を。
ある日、この子は怪我をした猫を見つけて僕の実家の動物病院へ連れてきたのだ。
最初は不思議に思ったが、徐々にこの子と猫を通じて話をするようになった。
ハッキリ言って、僕もこの子に興味がある。
三白眼でキツそうな印象を受けるけど、顔立ちはしっかりしているし、笑うととても可愛いし、何よりも動物に優しい所が僕はとても好感を抱いている。
「うん、僕も‥竹内さんと付き合いたいです、宜しくお願いします」
こうして僕は人生で初めての『カップル』となった。
しかし‥カップルになった時間はたったの6時間だった。
それは‥夜、僕の実家の近くにある公園で起きた事だ。
「ねぇ‥ハル君‥どうして、どうして‼私が居るのにあんな女と付き合ったの‼」
僕の目の前に居る幼馴染‥
容姿端麗で頭もよく、学園内のトップに君臨する人気な子だ。
とてもおしとやかで、男子からの人気は断トツなのだが‥
僕は知っている、こいつの裏を。
18年間、僕はこいつに苦しめられた
小学生、僕の可愛がっていた犬を殺した。
理由は『私はハル君のペットだから』
中学生、僕は彼女持ちだと言う噂を流した。
理由は『私以外の女は許さない』
高校生、僕は冬美の彼氏だと言う事を言いふらした。
理由は『事実だから』
こいつは僕の話を聞かない。
聞いても自分の良い様に解釈し、それを事実だと思い込む。
僕はこいつは病気だと思っている、そしてこいつは危険なのだ。
小学生の頃、演劇で僕は勇者役をした。
この物語では、悪い魔女に捕まった姫を助ける勇者、シンプルなストーリーだ。
ただ‥最後にキスシーンがある、当然演技なのだが‥それが悲劇の始まりだった。
そして姫役の女の子はアイツでは無く別の子だった、しかし‥翌日姫役の女の子は交通事故に遭い死んだ。
代役の女の子も階段から足を滑らせ骨を折ってしまいまたしても役が変わる。
3人、4人と続き、余りにも立て続けに起きる不幸に結局演劇は中止された。
僕は知っている、あの時のアイツの顔と呟いた言葉を
「誰にもハル君の唇は渡さない」
この様な出来事が僕を苦しめた、関係の無い人を巻き込んで、傷つけて、最低な行いだ。
しかし、遂に別れる事が出来る日だった、大学が違うのだ。
僕は医学に興味があり、医学の道へと進んだ。
ギリギリまで隠し、バレずに今まで過ごしてきた。
そしてやっとお別れできる、そんな希望を抱いていた。
だから言ってやった。
「僕はお前が嫌いだ‼いつもいつも僕の人生を黒くして、酷い事をする‼最低だよ‼大嫌いだ‼もう関わらないで‼」
アイツはその場で崩れた。
虚ろな顔となり、涙を流し、僕の足にしがみ付いてきた。
「う、嘘よね‥私の事が‥嫌いだなんて‥‼」
「嘘じゃない‼僕は君みたいに人を傷つける人が大嫌いなんだ‼」
「‥そんな、お願い‼捨てないで‼私何でもするから‼お願い‼お願いします‼」
「騙されないよ‼僕はもう君に振り回されるのは嫌なんだ‼」
彼女は力なくその場で地面に伏せて大声で泣き出した。
どう見ても僕は悪人だけど‥気にしない、これは必要な損失なんだ。
そんな彼女を無視し僕は背を向けた。
そんな時携帯が鳴った、スクリーンには彼女の竹内さんだ。
酷い気持ちだったけど、彼女からの電話に嬉しく思いその場で出た。
「もしもし?」
「よぉ‥今良いか?」
「うん?どうしたの?」
「いや‥その‥声が‥聴きたくなって‥」
竹内さんは恥ずかしそうな声を出す。
そんな彼女の姿を想像してカワイイなぁ‥なんて思っていた時にだ。
ブスリ
突然背中から痛みを感じた、そして冷たい液体が服と体にくっつき不快感も感じた。
恐る恐る振り返ると、あいつが包丁を持って立っていた、先端には赤い血が付いていた。
そして僕は眩暈がして前に倒れた。
手に持っていた携帯電話から声が聞こえる‥
「どうした?細野‥?すげぇ音がしたけど‥」
「竹内さん‥刺された‥」
「な?!おい!細‥」
携帯をあいつに取り上げ、竹内さんにこう言った。
「この泥棒猫、貴方を殺しに行くからね?ハル君は渡さない‥これでもう私の物‥」
そう言って電話を切った。
そして僕が最後に見たあいつの顔は、恐怖を感じた、無表情で蕩けた目をして僕を見ている、そしてこう言った。
「これでずっと一緒だよ、ハル君‥もう逃がさない」
意識が遠くなり、体が冷たく、重たくなって行き、目を閉じた。
これが僕の今生での最後だった。
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