第110話 何かの帰りに本屋に寄る夢
友人と一緒に帰っている。
よく知らない街だが、そこそこ栄えた地方都市の雰囲気。
帰りに本屋に寄っていかねばならないと思い出す。
ちょうど道の向こうに本屋が見え、友人に「本屋に寄って帰る」と言うと「どっちの本屋がいいかな?」といった感じのことを訊いてくる。
この街には最低2軒の本屋があるらしい。
とりあえず、今見えている本屋に行くことにする。
横断歩道を渡り、店の前で友人と別れる。
いつの間にか、友人が赤ちゃん(弟か妹?)を抱っこしていた設定になっていて、その赤ちゃんを見せて「バイバイ」と言ってくる。
目がぱっちり大きくて、可愛い赤ちゃん。
店内は狭いが、ムリヤリたくさんの本棚を置いている。
1Fは話題の本のコーナーらしく、同じ本が大量に積まれている。
入口付近にあった、700円の本を手に取る。
黄色い表紙の新書本。
ナチスの将校の話かと思いきや、戦後に実験的にナチスの真似をさせられ(精神実験?)運命を狂わされた2人のドイツ人男性の話らしい。
(名前も出て来たが、目が覚めたら忘れていた。)
1人は多才で、すごい装置を作り上げたりしていた。
輪切りにしたスイカをセットすると、それをさいの目切りにカットし、さらに皮まで切ってくれる機械。
本の後ろの方に、カラー写真でその装置類が載せられ、しかもなぜか動画で見られる。
とりあえず、その本は買うことにして持っていく。
次にマンガコーナーに行くと、階段があり、2Fにも続いているらしい。
2Fに行こうとすると、店員に「階段で座り読みしないでね」という感じのことを言われる。
何のマンガを買おうとしていたのか思い出そうとする。
現在3巻くらいまで出ているという設定の架空のマンガを買おうかと思うが、定価で買うことに躊躇いがある。
(元から、内容を知らないマンガの1巻目は、Kindleで無料orセールになった時や、中古で試してみることが多い。)
2Fには女子高生が2~3人いて、キャッキャしている。
本棚には、本の他にトレーディングカードも並んでいて、女子高生たちは中身の見えないカードの小袋を手に「信長様が出ないかな」などと言っている。
女子高生たちの去った後、1人で2Fの本を見ていたが、フロアの隅の方に置いてあったリポビタ〇Dを、うっかり箱ごと階段のスキマから1Fに落としてしまう。
(足で蹴とばしてしまった?)
ビンが割れ、1Fの床に中身とガラス片が散乱する。
本屋の初老の男性店長に、あわてて謝り、お金を出すことと、掃除をすることを申し出る。
お金を出すことを言う際には「お金で解決みたいな感じで、カンジワルイかな?」と、やや躊躇いも覚える。
会話の感じから、てっきり「掃除はいい」と言われるかと思ったが、気づけば普通に掃除をしていた。
モップで床を拭いていると、いつの間にか他にも2人の人が掃除をしている。
モップは既に真っ黒に濡れて、あまり水を吸わなくなっていたので、躊躇いながらも手で絞って、また水が吸えるようにする。
掃除している他の2人のうち1人は、コミュ力の強い女子で、今日初めてこの店に来たはずなのに、もう店長と打ち解けている。
…というより、店長と愛人関係のように見える(会話がそんな感じなだけで、実はそんな関係ではないかも知れない?)。
店長はその女子にばかり甘くなり、こちらに冷たく当たってくる。
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