014.路傍の花束

いつも通るその道に

いつの間にやら花束が

二つ三つと添えられて

御魂の安らかなること願います


今日の花は明日も飾られ

想いの永久なるを願えども

風に吹かれて雨に降られて

次第に乱れてゆくばかり

想いはもう届きましたか

願いはもう叶いましたか

花の散りゆく様はそのまま

記憶の去っていく様で

無性に虚しく感じます


未だ見ぬ人よ

疾うに去りし人よ

もうここで出会うことはないけれど

私の記憶の中で生きていて

少しの間の命ですが

私の時間を捧げます




※平成29年3月8日初出

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