幻の虹

言葉はシャボン玉のよう

「気持ち」という息を優しく吹き込むと

薄く大きくふくらんで 虹色にゆらめく

やがては口元をはなれて 飛んでいく


いくつもいくつも 生み出せば

楽しくてきれいな幻を見せてくれる

その幻に触れたくて 指を伸ばすと

ぱちん 瞬く間に弾けた


少し寂しい けど面白くて

生み出しては つついてしまう

ぱちん ぱちん 弾ける虹だ


ふと首を巡らす

手が届かないくらい 高くのぼったシャボン玉は

陽の光に淡く溶けていった


本物の虹になるのかもしれないな

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