友達以下宣言

あの頃の記憶が蘇る。

「実は友達だと思ってなかったんだよね。」

僕の胸を一線突き抜ける

一昨年の僕たちは実は友達でもなかったらしい。

僕がいい関係を築いたとしても、そう感じたとしても

実際にそうだとは限らないんだね。

とても簡潔に語られた一言は刃物のように

心を正確に抉り取り、これまでの失敗を彷彿とさせる。


僕の勘違いは今に始まったことではないらしい

昔、君のことをよく理解できていなかったように

今、君のことを理解できるような気がしないよ。


クラムボンの「波寄せて」が脳波をかき乱す。

ちょっとした動乱であることを祈るばかりだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

親愛なる友人へ Finnland000 @finn611

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ