【抱える僕ら】

はみ出し者の夜は長い

帰る家も眠る場所も無く


僕たちは手足を持て余して

ぐるりと丸まって


星がきれいな場所に

飛んでいけたらいいのにな


君のささやきも夜に消えて

でも小さく頷く


いつになったら

自由は手に入る?


殴られた痛み

叩かれた傷は


静かな怒りと虚無で上書きしていくけれど

嵐のようなこの感情を持て余して

今にも暴走しそうな僕らは


つぶした缶を何度も何度も必死に蹴り上げて

何かが膨れたように高笑いする


笑って笑って笑って


その声が静かな夜に靄のように漂って

救いようのない夜が重なる



 <お題:笑>

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