僕は君の瞳に恋をする。

兎神 入鹿

第0話 出会い

「やばい! 遅刻する!」

 時計のアラームは、かけていたはずなのに鳴らず……。

「クソッタレ! どうする? どうすれば間に合う!」

 僕は空に悪態を吐きながら全力で走っている。

「確か、ここを曲がればショートカット出来たはず!」

 そう言いながら十字路を左に曲がると目の前にウチの制服を着た、金髪碧眼の美少女が見知らぬ男達にナンパされている。

「お待たせ! 速くしないと授業に間に合わないぞ!」

 そういって少女の手を引き寄せて僕たちは後ろを振り返らず学校へ駆けていった。

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