中学校二年生


 中学校二年生に上がり、平和な生活を送っていた。そんな時、授業中や休み時間に持ち込み禁止であるはずのスマホをいじる子がいた。その子は先生に反抗的で、いわゆる不良であった。それなのに、頭がめちゃくちゃ良いというギャップに心を撃ち抜かれた。


 しかし、その事実を知り、好きになったのが遅すぎたのだ。その子は他にめちゃくちゃ仲の良い男子がいて、俺はその人と付き合っている思っていた。そう、思っていただけで、勘違いだったのだ。


 勘違いしていたせいで、上手く近づけない上に、彼氏から奪おうとしているみたいで罪悪感があった。そんなモヤモヤを抱えながら三ヶ月経ったある日。


「あの子たち、二週間前に付き合ったんだって」


 はぁ!? ふざけんな!!


 勘違いしていたのが悪いとはいえ、悔しくて、でも敗北感があって、余計に苦しくなった。


(少し余談だが、この件の少し後に別な人に遠回しな告白をされたが、それどころではなかった上に、曖昧な告白だったのでこちらもどう対応していいかわからず、何事もなかった)


 そして、俺はその子のことを諦めるために告白しようと考える。ただ、相手に迷惑をかけないようにするため、ラブレターを使うことにした。


 休み時間に後から読んでほしい、と言って直接渡した。数日後、他の人伝いに「彼氏がいるから無理」という旨の返答が返ってきた。




*三年生へ続く

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