第2話 古の魔女とローマ帝国の思想

魔女については、ローマ帝国の思想も関係していると思うの。

ローマ帝国時代の文献は現存している物が少ないから、まだファンタジーとリアルが混在しているような感じらしい。誇張表現も多く見られるんだって。


まず、この時代にすでに魔女という存在はいるけど、今のイメージとはかけ離れているんだよ。地母神や自然崇拝をしていて、薬草の知識をもって病人を治療をしたり、天候を操る妖術を使うとされていて、呪術師シャーマン的存在だったんだよ。邪悪というより、不思議な力を持つ尊敬された人という認識が強いのかも。自給自足の生活をしていて、薬草の知識が長けていることを除けば、農民と変わらないよね。


そしてローマ帝国も、この時代から広まっていくキリスト教も、女性は男性より劣っている、男性を惑わす悪いものだという認識があるんだよ。

その証拠にゼウスに一目惚れされたラミアがゼウスと通じた事で化け物にされたり、海で美しい歌声や音色で船乗りの男たちを誘惑するセイレーンは半身が女性で半身は鳥として描かれていたり、女性という性を悪者扱いですよ。そこから、魔女ラミアと呼ばれていたらしく、これは後世に影響してると思う。なんとも腹立たしい。


それから、男根崇拝されていたので、家のあちこちにソレを模した柱や家具があり、子供の首にお守りとして下げさせていたらしいんだよ。*1

現代だと信じられないけど、ソレを模した広場まであるというから、びっくりだよね?

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