妄想楽曲小説5
風のレッサー風太
第1話
大学に入って数週間経った、別に行きたいと思ってた訳じゃないしやりたいこともないので一応授業出てるだけ、自分の存在価値なんてないと思いながら過ごしてた。今日もいつものように死んだような目で登校すると目の前をとある女性が通った。その瞬間自分の周りの世界に色がついたかのようなそんな気分になった。誰だろうあの人...
ようやく自分の産まれた意味が分かった気がした
それから彼女を学校で見るたびに僕は胸がときめいた。でもそのたびに彼女の方は僕を冷ややかな目で見てきた。周りからは少しズレてると言われる人間だからだろうか?日に日にその冷ややかさは増してるようにも感じた。僕は彼女のためなら何でも出来る気がしていた。彼女は助けなんかいらないような顔だったけど、僕には何故そんな人を離すような表情をするのか分からなかった。
ある日僕は勇気を振り絞って名前を聞いてみた。
だが彼女は本に目をやりながら何も起きていなかったかのように僕の隣を通り過ぎていった。
普通に考えて最悪な性格だなと思う。ただ彼女の周りには特に他に誰かいるわけでもなくいつも1人でいたからこの性格を知るのは少ないだろう。でもたまに何を考えているのか悲しそう笑うとこがこの上なく好きだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます