第14話 少しでも早く、

 時刻は日を跨いで0時15分。

 いそいそとベッドから降りてレイを呼び出す。


「?」

「レイ、悪いが蓮燔が部屋に近付いたら教えてくれないか?」


 するりと甘えてくるので頭を撫でてからノートパソコンの画面を再び起こす。

 さ……何処まで見れるかな。




「クゥ~。」

「……?」


 レイに尾で頬を撫でられて目を覚ます。

 ……目、覚めた。クソ、寝てたのか俺……。


「ンー、ンー。」


 くいくいっと服の端を咥えてベッドの方へ引っ張るレイを確認してから時刻を確認すればもう4時だ。

 今日は、もう……寝よう。

 画面を閉じ、レイを最後に優しく撫でてから大人しくベッドに入った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る