モテなかった(過去形)俺のラブコメディ。
珈琲
第1話
唐突だが、アニメは好きでしょうか。
俺?そんなの決まってるじゃないですか。
タイトルにあるじゃ……え?これじゃメタい?
───────────
こほん……
じゃあ改めて言おう。俺は大好きだ。
そんな俺は高校生なら当たり前であろう欲望を
『彼女が欲しい。』
だが俺はオタクである。俺がこんな事を話していると陰から、
『うわ、オタクがなんかいってらww』とか、
『身の程を弁えろよww』とか言われる。
しまいには、『こっち来んなブス。』
とマジトーンでしかも
まぁそんな訳で諦めざる負えないという結論に至った訳だが……
その結論に異を唱えるものがいた。
それはまさかの実の妹だった。
俺の妹の
普通なら多感な時期なはずなのだが、我が妹は立派なブラコンである。
桜が小5の時まで一緒に風呂に入ってたレベル。
普通ならその時ぐらいから、異性を意識するのではないのだろうか…
まぁこんな
まぁ、どっちでも良いが。
今でも桜の頭を撫でくりまわしている。
この蕩けるような幸せそうな顔をしていて撫でるのを辞める兄がどこにいるというのだ。
否、いる訳がない。
どうやら自分も立派なシスコンであることに今更ながら気づいたよ……妹よ……
「お兄ちゃんの魅力に気づかない人は本当に見る目がないなぁ…」
俺のゴットハンドに蕩けてる妹が唐突にそう口に出す。そんな事を言われたら…兄としてなんでも我儘を聞いてあげたくなってしまうではないか…
俺ってどんだけ
「でもお前の自慢の兄はブサイクでオマケにオタクだ。そんな俺には魅力なんてないと思うがな……
はぁ……自分で言ってて悲しくなってきた…」
それに比べ、桜は成績優秀、スポーツ万能、更にはすんごい
因みにシスコン補正なしの感想。あったらまず俺の語彙力が死ぬ。 妹のいい所を上手く話せないのは嫌だからな。
「そんな事ないよ!!お兄ちゃんは料理·洗濯·掃除とかの家事全般出来るし、勉強もいつもお兄ちゃん教えて貰ってるし、運動だってむしろ得意なほうじゃん……顔立ちだって悪くはないし…むしろイケメンな方だし、はぁ……自慢の兄だけどちょっと嫉妬しちゃうなあ」
桜が次々に俺の事を褒めちぎる。
こんなに言われて嬉しくないはずはない。
「それに撫でるの上手いしね〜♪」
どうやら桜はもっと撫でて欲しいらしい。
俺は撫で方を変えて妹に尽くす。
「ん…それ好き…」
「っ!?」
唐突な色っぽい声に反応してしまった。
どうやら本当に俺の手はゴットハンドらしい。
それにしてもこれだけで反応してしまうのはやっぱり俺はDTだからであろう。
「そうだ!モテない理由わかったかも!!」
桜が俺のモテない理由がわかったらしい。
「おお、一体それは……」
俺は恐る恐る、妹に聞こうとした。
「ふふ、どうしようかな〜」
「くそっ、何が望みだ!!」
「そういえば、なんか急にプリン食べたくなっちゃったな〜でも今日の分のプリンはもう食べちったし〜残念だな〜」
まぁ、そのぐらいならいいか。
でも今日のプリンはちょっと高い奴だったような…
くっ、背に腹はかえられぬか…
「わかった…俺のプリンやるから…」
さらば……俺のプリン。
桜に美味しく頂いて貰えよ……
「やり〜じゃあ教えるね。」
「お、おう」
なんだがこういうの結構緊張するな。
「こほん……では説明しよう。」
「ゴクリ…」
一瞬、場が静寂に包まれる。
そして、その静寂は破られた。
「お兄ちゃんは暗いからです!!」
………は?
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